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昭和天皇の敗北 日本国憲法第一条をめぐる闘い 中公選書
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昭和天皇の敗北 日本国憲法第一条をめぐる闘い 中公選書

小宮京(著者)

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昭和天皇の敗北 日本国憲法第一条をめぐる闘い 中公選書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2025/01/08
JAN 9784121101549

昭和天皇の敗北

¥2,200

商品レビュー

3.3

5件のお客様レビュー

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2026/01/18

本書で取り上げる「聖断」とは、天皇が新憲法の象徴の地位を受け入れたことを指すが、通常言われる聖断は2.26事件と開戦時、終戦時の2回の都合4回であり、それらと同レベルで語れるものか、まずそこに引っかかりを覚えた。 今さらながらの押し付け憲法論を前提とした議論である。殆ど日本国内の...

本書で取り上げる「聖断」とは、天皇が新憲法の象徴の地位を受け入れたことを指すが、通常言われる聖断は2.26事件と開戦時、終戦時の2回の都合4回であり、それらと同レベルで語れるものか、まずそこに引っかかりを覚えた。 今さらながらの押し付け憲法論を前提とした議論である。殆ど日本国内の政治家や学者を中心とした動向に焦点が絞られ、内大臣府案をベースとした自主改正にも現実性を持って言及されるのだが、敗戦国日本のこれらの動きが当時の国際情勢の中で何ほどの影響力を持ち得たか、疑問が大きい。マッカーサーが天皇の元首化にも宥和的だったとされるのも、占領枠組の安定が目的であって、政治権限を残すことについては初めから問題外であったはず。大日本帝国憲法の枠組温存が(もしかしたら)可能であったとの幻想を令和の今日蒸し返すことにあまり生産性はないだろう。 最後に戦後の終焉と絡めて言及される平成天皇の退位のおことばと、昭和天皇の元首への拘りは全く次元の異なる話であって、違和感しか無い。

Posted by ブクログ

2025/05/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以下のことを新たに知った ⚫︎日本側のやり方もまずかった ⚫︎新憲法への昭和天皇の態度は確信犯 ⚫︎9条よりも国体が優先 ⚫︎社会党はGHQに迎合していた 日本政府が発揮できた主体性はゼロに近いということだが、その当時の民意は意外と今の憲法に近かったのではないかしらん? 特に国体については。

Posted by ブクログ

2025/04/29

大日本帝国憲法から日本国憲法への改正過程を、これまであまり用いられてこなかった史料の活用も含め、実証的に再構成し、昭和天皇が改正される憲法における自らの地位をどのように考えていたか、その考えを伝えられた政治家たちがどのように行動したのかを論じ、戦後という時代の始まりと終わりを再考...

大日本帝国憲法から日本国憲法への改正過程を、これまであまり用いられてこなかった史料の活用も含め、実証的に再構成し、昭和天皇が改正される憲法における自らの地位をどのように考えていたか、その考えを伝えられた政治家たちがどのように行動したのかを論じ、戦後という時代の始まりと終わりを再考する。その中で、大日本帝国憲法における元首から日本国憲法第1条の「象徴」へという天皇の地位の転換を伴うGHQ草案を直ちに受け入れたという昭和天皇の「第三の聖断」は事実ではなく、虚構に近い神話だと断言する。 内大臣府案や東京帝国大学憲法研究委員会、貴族院を中心とした非公式会合、衆議院及び貴族院における憲法改正審議の実態など、大日本帝国憲法から日本国憲法への改正過程における興味深い事実がいろいろと明らかにされていて読み応えがあった。憲法改正後も含めた昭和天皇の動向の検討も興味深かった。 ただ、「第三の聖断」が巷間言われているようなものではないというのはそのとおりだとしても、確かな史料がないので致し方ない面はあるにせよ、昭和天皇の憲法に対する意向などについて、ちょっと言い過ぎではないかと思うような著者の推測による論も少なくないように感じられた。

Posted by ブクログ