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手段からの解放
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手段からの解放
¥968
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
(著者にとっても意外かもしれないが)間違いなく、かつてなく四半期の数字目標が厳しく喧伝される現代ビジネスの中で、マーケターはじめ、ブランドづくりに関わるすべての人間にとって、必読の一冊だった。 凝り固まった思考の根本OSを、一発ガツンと、叩きのめして、UPDATEしてくれる。 ...
(著者にとっても意外かもしれないが)間違いなく、かつてなく四半期の数字目標が厳しく喧伝される現代ビジネスの中で、マーケターはじめ、ブランドづくりに関わるすべての人間にとって、必読の一冊だった。 凝り固まった思考の根本OSを、一発ガツンと、叩きのめして、UPDATEしてくれる。 目的ー手段の関係が当たり前のように叩き込まれる商売人の思考回路において、自らが作るモノやコトを、手段から解き放つのは非常に難しい。 でもそれこそが、現代社会が抱える病理に、いやそんな小難しい話を抜きにしても、シンプルに、「よりよいものづくりに勤しむ」ためにこそ、欠かせないはずだという直観に、出会えたような気がする一冊。 この本はじめ、『暇と退屈の倫理学』以降、國分先生の議論には感動を覚え、勉強しているものの、憎き存在として描かれる文化産業こそ、まさに私の本業。ぼくら商売人は、どう生きるべきか?非常に難しい難題。この本でも、やっぱり文化産業は悪役。でも、悪役にだって、抗い方はあるんではないか? むしろ、作り手として、楽しむ心を促す方向で、腕を振るうことができるのではないか?そんな予感を得られた。國分哲学、もっと恥肉にしていきたい。
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著者の暇と退屈から読了し本書を読みました。感覚的に捉えている目的のなく楽しむ≒趣味≒嗜好をカント哲学から迫り言語化されるのは面白い。抽象的な美や善、崇高を具体化しながら、嗜好品とは?を追い込み、現在の目的志向主義を批判的にとらえ、人間を見つめ直す。 この方の著者が面白く、ただた...
著者の暇と退屈から読了し本書を読みました。感覚的に捉えている目的のなく楽しむ≒趣味≒嗜好をカント哲学から迫り言語化されるのは面白い。抽象的な美や善、崇高を具体化しながら、嗜好品とは?を追い込み、現在の目的志向主義を批判的にとらえ、人間を見つめ直す。 この方の著者が面白く、ただただ好きです。目的もなく読了。
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- ネタバレ
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「酔うために飲む。酒を楽しむ行為そのものは目的からも手段からも自由であるのに、それが酔うという目的のための手段にされてしまう。」 これは國分の言葉を抜粋したものだ。ドキッとした人も多いように感じる。私は酒を飲まないが、楽しむ行為が何かの目的の手段になっていないかと思うことはある。目的や手段から解放された「楽しみ」が私にはちゃんとあるのだろうか。そんなことを考えてしまう。なんとなく日常であまり楽しみがないなと思ってしまった人は是非とも本書を読みもう一度自分と向き合ってほしい。國分の哲学はいつも日常に即していて尚且つ理解しやすく書かれている。次回作も楽しみだ。 あと國分に手段から解放された楽しみはなんなのかと聞いてみたいな。
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