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35年目のラブレター 講談社文庫
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35年目のラブレター 講談社文庫

小倉孝保(著者)

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35年目のラブレター 講談社文庫

770

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2024/12/13
JAN 9784065374610

35年目のラブレター

¥770

商品レビュー

4.4

33件のお客様レビュー

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2025/12/17

とっても素敵なお話+.⁠。⁠*⁠♡ 和歌山県の山間部に生まれた西畑保さんの実話です 先に映画を鑑賞しました(配信で) なので思いっきり鶴瓶さんで読み進めたけど、どちらも本当に良かった。 映画ではあまり描かれなかった西畑さんの幼少期が、この原作では丁寧に記されており、それがあま...

とっても素敵なお話+.⁠。⁠*⁠♡ 和歌山県の山間部に生まれた西畑保さんの実話です 先に映画を鑑賞しました(配信で) なので思いっきり鶴瓶さんで読み進めたけど、どちらも本当に良かった。 映画ではあまり描かれなかった西畑さんの幼少期が、この原作では丁寧に記されており、それがあまりにも過酷で苦しい。 その暮らしはとても貧しく、小学校もほとんど通わず、読み書きの出来ないまま大人になった。 〝日本料理の板前として働き、35歳で結婚し二人の女の子に恵まれた〟 この文章を見るだけなら、ごく普通の幸せな人生のように思えるが、読み書きの出来ない西畑さんにとってはとても大変な毎日だった。 〝書く〟場面からは逃げ回り、仕事では電話を取るのが恐怖(出前の注文などメモ出来ない)だったり、住所が読めないから出前が難しいなど… 他にも色々あるが、こんなに苦労するとは想像以上だ。 妻の皎子(きょうこ)さんとは、読み書きが出来ない事を隠したまま結婚した。 バレたら離婚されると思っていた西畑さんは、バレないように嘘を重ねる毎日。 きっと苦しかっただろうな… しかしある日、自筆で署名しなければならない場面が訪れ、ついに皎子さんに白状する。 西畑さんはこの世の終わりのように思っただろうが、妻の皎子さんはとても心の広い女性で、温かく西畑さんを包み込む。 この先の西畑さんは夜間中学に通い、字を覚え、皎子さん宛にラブレターを書くことが目標になる。 夜間中学に入学したのは64歳の時だ。 その年齢で新しい事に挑戦するのには、きっと勇気が必要だったろう。 私もまだまだこれからだなと、元気が湧いてくる。 お二人は互いを思いやり尊敬し合う素敵な関係で、私まで優しい気持ちになってくる。 笑ったり泣いたりしながらの、心温まる読書時間だった。

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2025/12/13

小学校を満足に通えず文盲だった著者が、生活の中での苦悩、そして60過ぎて奥さんにラブレターを書くために夜間中学に通って一から字を覚えて拙い字で書くまでの様子を描いた一冊。 文盲であるが故の差別や当事者にしかわからない苦悩があり、でもそこから乗り越えて字が書けるようになった様子が...

小学校を満足に通えず文盲だった著者が、生活の中での苦悩、そして60過ぎて奥さんにラブレターを書くために夜間中学に通って一から字を覚えて拙い字で書くまでの様子を描いた一冊。 文盲であるが故の差別や当事者にしかわからない苦悩があり、でもそこから乗り越えて字が書けるようになった様子がリアルだった。 今はリスキリングと言われているが、本当の意味でのリスキリングの力を感じた。

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2025/11/18

とても感動しました。 西畑保さん、字が読めない、 書けない、それはそれは苦労 ばかりの絶望感しかない人生 だったでしょうに、前向きに 明るくて性格の良さもあり 理解のある優しい奥様にも 巡り合い娘さん二人にも 恵まれた。 生きる事は何かしらの使命を 持つ事ではないかと思いました。...

とても感動しました。 西畑保さん、字が読めない、 書けない、それはそれは苦労 ばかりの絶望感しかない人生 だったでしょうに、前向きに 明るくて性格の良さもあり 理解のある優しい奥様にも 巡り合い娘さん二人にも 恵まれた。 生きる事は何かしらの使命を 持つ事ではないかと思いました。 彼は辛い人生を乗り越えた事を 世の中に伝えるために、奥様は 彼を助けるために、そんな事を 思わずにはいられなかった。 今はSNSもあり便利な世の中 だけど、昭和の昔の人は 忍耐力が強かった気がします。

Posted by ブクログ