商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2024/12/06 |
| JAN | 9784309421551 |
- 書籍
- 文庫
「国を守る」とは何か 三島由紀夫政治論集
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「国を守る」とは何か 三島由紀夫政治論集
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三島由紀夫の政治や国防に関する思想を再確認し、彼の思想が現代においても通じる部分があると感じた。三島の思想は多岐にわたり、すべてが現代にそのまま適用できるわけではないし、個々人の価値観によって好き嫌いが分かれるとは思う。しかし、日本の戦後安全保障体制が根本的に変わっていない部分が...
三島由紀夫の政治や国防に関する思想を再確認し、彼の思想が現代においても通じる部分があると感じた。三島の思想は多岐にわたり、すべてが現代にそのまま適用できるわけではないし、個々人の価値観によって好き嫌いが分かれるとは思う。しかし、日本の戦後安全保障体制が根本的に変わっていない部分があるために、彼の思想が現代の保守的思想と共鳴するのではないかと推測される。 本書で触れられている「国土防衛軍と国連警察予備軍への自衛隊二分論」は、憲法解釈の矛盾を解消し、かつ集団的安全保障体制に寄与するための一つの提案である。法体系や国際社会における軍隊のあり方を考慮すると、その実現性は疑問が生じると思われるし、三島自身もこれを情勢論として提示していたが、矛盾を解消したいという想いとこの発想は現代でも通じるものだと捉えた。すなわち、国防体制の矛盾という観点では、三島が生きていた時代と現代とで本質的な課題が共通していると言える。 また、二・二六事件に対する三島の解釈、楯の会の結成主旨、そして自衛隊での体験など、彼が自衛隊に何を求め、最終的に市ヶ谷で自決に至ったのかという思考過程を垣間見ることができた。三島は、軍隊(自衛隊)を単に近代国家が形式的に編成した武力集団として捉えるのではなく、国家・国体を護るという強い意味合いと、国民への精神的啓蒙という役割をも期待していたと想像した。 三島の理想論は深く理解できる一方で、自衛隊ほどの規模の組織の意味合いを根本的に変えるほどの国民的賛同を得るには至らなかった、というのが率直な感想である。 三島の国への強い想いと情熱、そして命をかけた行動には深く敬意を表する。彼の思想を現代においていかに有効活用できるかという問いを抱きながら、本書を読み終えた。
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三島由紀夫が割腹自殺を遂げたのは1970年11月25日である。政治論集と題されているだけあり、本書の大半は三島の晩年に書かれたものとなる。本文は250頁ほどだが、50頁目には65年のに書かれた文章になる。 すべてが終わったあとの時代からさかのぼって読めば、なにか逼迫した思いが文...
三島由紀夫が割腹自殺を遂げたのは1970年11月25日である。政治論集と題されているだけあり、本書の大半は三島の晩年に書かれたものとなる。本文は250頁ほどだが、50頁目には65年のに書かれた文章になる。 すべてが終わったあとの時代からさかのぼって読めば、なにか逼迫した思いが文章から感じ取れなくもないのだが、リアルタイムで読んでも、まさかあのような最期を迎えることは想像できないだろう。真剣に筆を走らせながらも、ところどころでユーモアがはさまれることもある。 映画化もされた三島と東大全共闘の論争についての文章も収録されている。映画を見る限りは三島の圧勝だったのだが、それを鼻にかけた様子もなく、冷静に新左翼を評している。あまり興味がなかったのかもしれない。
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しばらく自己啓発本しか読んでいなかったので、古典で知識的収穫が得られるものを求めて購入(厳密に言うと三島由紀夫は古典作家ではないかもしれないが)。 内容的には、やはり現代とは少し違う基準で話が進められたりしている部分もあると同時に、遠い昭和の時代に令和を予見しているような部分も随...
しばらく自己啓発本しか読んでいなかったので、古典で知識的収穫が得られるものを求めて購入(厳密に言うと三島由紀夫は古典作家ではないかもしれないが)。 内容的には、やはり現代とは少し違う基準で話が進められたりしている部分もあると同時に、遠い昭和の時代に令和を予見しているような部分も随所に見られていて、読んでいて面白かった。 本作品中の『『間接侵略』における敵とは?』は、当たり前のようで気づきにくい考え方であり、新たな視点を得ることができた。 そして巻末の『檄』では、三島由紀夫の『国、軍隊、憲法』に関する考え方がよく分かる文章になっている。実質3〜4ページしか無いが、ここだけでもかなり満足感があった。
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