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「お静かに!」の文化史 ミュージアムの声と沈黙をめぐって
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「お静かに!」の文化史 ミュージアムの声と沈黙をめぐって

今村信隆(著者)

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「お静かに!」の文化史 ミュージアムの声と沈黙をめぐって

2,090

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文学通信
発売年月日 2024/12/04
JAN 9784867660706

「お静かに!」の文化史

¥2,090

商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2025/02/12

ミュージアム、特に美術館での作品鑑賞における語らいと沈黙について、注意深く「どちらも良さがある」という立場で書かれており良かった。 歴史的に「鑑賞」とはどちらの立場が良いとされてきたのかという部分について様々な引用があり、興味深い。 ミュージアムは開かれているべきだよねという感...

ミュージアム、特に美術館での作品鑑賞における語らいと沈黙について、注意深く「どちらも良さがある」という立場で書かれており良かった。 歴史的に「鑑賞」とはどちらの立場が良いとされてきたのかという部分について様々な引用があり、興味深い。 ミュージアムは開かれているべきだよねという感覚は持ち合わせているが、最近どんどん「語らいながらの鑑賞」の方向ばかりがクローズアップされている気がしていた。 私個人は静かに観たい派なので、語らいの良さだけでなく沈黙の良さについても充分に語られていたのが救われた気持ちだった。 また、語らいの良さについても理解が深まった。

Posted by ブクログ

2025/01/26

【目次】 はじめに 1 美術館という場から考える 芸術と出会う場所/「お静かに」の要請/沈黙と語らいの愉しみ/公共空間としてのミュージアム/消費空間としてのミュージアム 2 雑音と権力 声と音/音読と黙読/図書館と黙読/マナーではなくルールとして/私語の問題/コンサートホー...

【目次】 はじめに 1 美術館という場から考える 芸術と出会う場所/「お静かに」の要請/沈黙と語らいの愉しみ/公共空間としてのミュージアム/消費空間としてのミュージアム 2 雑音と権力 声と音/音読と黙読/図書館と黙読/マナーではなくルールとして/私語の問題/コンサートホールと劇場/「観客」としてのアイデンティティ/雑音と権力/広場と街路 3 会話と雑談 会話の許容度/雑談とは何か/ミュージアムでの正談と雑談/場違いな会話/書きことばの権威/価値の判定者 4 「公共性」を考える 「公共性」の三つの意味/公共性のはざまで/ハーバーマスの公共性/テンプルとフォーラム/賑やかな図書館のイメージ 5 鑑賞と美術 沈黙・静粛の側から/沈黙の求め/館種と声/「美術館」と「博物館」/鑑賞の孤独/「一緒に訪れ、一人で観る」/美術作品という問い/感覚のノズルを細くする/まなざしをデザインする/美を求める心 6 沈黙と静粛に関するケーススタディ 「静坐潜心シテ之ヲ熟視セバ」/「その一言一句も聞き漏らすまいと、息を殺して待っていなければならない」/「甚だしく淋しくなければならぬもの」/「心の奥でしめやかに静かにとめどもなく涙が流れる」/「我々は沈黙する以外にないのだ」 7 声と語らいの価値 誰かのとなりで/『対話型鑑賞のこれまでとこれから』/視覚に障害がある人とない人の対話/対話の力/二重のよろこび――17世紀フランスの事例から/他者との共感/社会的接着剤としての美的経験/美的共同体を推進する/人々をへだてている障壁を突き破る

Posted by ブクログ