日米戦争を望んだのは誰か 真珠湾と原爆 ルーズベルトとスチムソン WAC BUNKO

渡辺惣樹(著者)

• 販売会社／発売会社: ワック
• 発売年月日: 2024/11/27
• JAN: 9784898319130

商品レビュー

2024/12/27

ルーズベルトの本当の敵は誰だったのか―アメリカ第一主義委員会との攻防：
ルーズベルトに立ちはだかった世論の壁
反ベルサイユ体制・反ニューディール勢力の勃興
ゲッペルスも絶賛する英国の対米プロパガンダ
非干渉主義の旗手かく戦えり
ナチスのレッテルを貼られ真珠湾攻撃と共に去りゆく
真珠湾攻撃を恐れていたハワイ：
地元メディアは日本軍来襲を予見
震えながら真珠湾奇襲の一報を待っていたルーズベルト
原爆を落とした男ヘンリー・スチムソンの野望：
恐怖のスチムソン・ドクトリンはこうして生まれた
スチムソンにとっての善と悪
スチムソンに操られた国際連盟脱退
スチムソンの残した爆弾
待ち焦がれた真珠湾攻撃
原爆投下へのカウントダウン
原爆投下とスチムソンの葛藤

1. ルーズベルトとスチムソンの対日政策
- 参戦の意図: ルーズベルト大統領は早くから対独戦争への参戦を望んでおり、その戦略の一環として日本との対立を煽る政策を進めていた。
- 外交的圧力: ルーズベルトはイギリスとの連携を強化し、日本に対して経済制裁を強化することで戦争を引き起こす環境を整えた。

2. アメリカ国内の世論と非干渉主義
- アメリカ第一主義: 当時のアメリカ国民の大多数は、ヨーロッパの戦争を対岸の火事として捉えており、非干渉主義が支配的だった。
- リンドバーグの影響: リンドバーグは非干渉主義の象徴的存在であり、彼の人気が戦争への参戦を妨げていた。

3. 真珠湾攻撃の計画と実行
- 情報の隠蔽: FDR政権は真珠湾攻撃の可能性を事前に知りながら、国民に対してその情報を隠蔽していた。
- 奇襲攻撃の意義: 真珠湾攻撃は、アメリカ国内の非干渉主義勢力を一掃するための「奇襲攻撃」として位置づけられている。

4. 原爆の開発と使用
- スチムソンの野望: スチムソンは原爆の開発を推進し、日本への使用を決定する過程で、倫理的懸念を無視した。
- 標的の選定: 最終的に広島と長崎が標的に選ばれ、その使用がアメリカの戦争勝利に寄与したとされる。

5. 結論
- 戦争の意図と結果: 本書は、ルーズベルトとスチムソンがアメリカの参戦を計画的に導いたことを示し、原爆投下が戦争の終結に向けた重要な要素であったと結論づける。