論理的音楽鑑賞(2) ロマン派音楽を読み解く

佐久間佳織(著者), 玄馬絵美子(著者), 森本眞由美(監修)

• 販売会社／発売会社: ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
• 発売年月日: 2024/11/26
• JAN: 9784636115352

商品レビュー

2025/03/12

オーストリア・ハンガリー帝国の音楽家

- ヨハン・シュトラウス二世
- 「ワルツ王」と称され、ワルツ、マーチ、オペレッタで人々を魅了。
- 甘美な音色でウィーンの苦しみを癒した。

- リスト
- 「超絶技巧のピアノの魔術師」として名高い。
- 交響詩を創出した革新派の音楽家。

- シューベルト
- 早世した天才で「歌曲王」と称される。
- ピーダーマイヤー様式のサロン音楽を多作。

- ドヴォルザーク
- クラシック音楽界随一のメロディメーカー。
- チェコを愛する国際的音楽家として知られる。

- スメタナ
- 現代音楽をチェコに持ち込んだ「チェコ音楽の父」。
- 愛国心を表現する作品で知られる。

歴史的背景

- オーストリア・ハンガリー帝国の成立
- 1867年、スラヴ諸族の勢力が増す中、妥協案として成立。
- フランツ・ヨーゼフ一世が帝国を維持し、民族主義が高まる中で文化が発展。

- ビーダーマイヤー文化
- ウィーン体制時代の安穏な音楽が好まれ、内輪で楽しむ音楽が流行。
- 1848年革命後、ウィンナ・ワルツが普及し、小市民に支持される。

産業革命の影響

- 第2次産業革命
- 沿岸・石油による重化学工業の発展。
- ウィーンの文化施設が次々と誕生。

- ウィーンの音楽教育
- 裕福な市民家庭が増え、子どもに音楽教育を施すことが一般化。
- 音楽家が定職がなくても生活できる環境が整う。

音楽の発展と特徴

- ウィンナ・ホルンやウィンナ・ティンバニ
- ウィーン独自の管打楽器が生まれ、演奏会が盛んに行われる。

- 音楽の多様性
- 民族文化を表現した国民音楽が盛んに作曲される。
- 海外で活躍する音楽家も登場する。

主要な音楽家の功績

- シュトラウス二世
- ワルツとオペレッタを娯楽性と芸術性を兼ね備えたものにした。
- オペレッタ《こうもり》は年末の定番として愛される。

- スメタナ
- 民族意識を高める作品を多数創作し、チェコの音楽的アイデンティティを確立。

- ドヴォルザーク
- アメリカでの活動により、黒人音楽などを取り入れ、作品を進化させた。

- リスト
- 妥協を許さない音楽技術を追求し、ピアノの発展に寄与。

- ショパン
- ポーランドの民族音楽を大切にし、音楽表現を深めた。

チャイコフスキーの生涯

- 出自と教育
- 新興貴族の家庭に生まれ、音楽院に進学。
- 法務省から音楽の道へ転職し、モスクワ音楽院で教鞭を執る。

- 作品と影響
- 《白鳥の湖》《くるみ割り人形》《眠れる森の美女》などのバレエ音楽で名を馳せる。
- 同性愛の苦悩や、初演時の評価の低さに悩む。

- 後世への影響
- ロシアのクラシック音楽とバレエの発展に大きく寄与。
- 音楽の中で自身の苦悩を昇華させ、感情豊かな作品を生み出した。

2025/01/02

2巻目はロマン派。スタイルは1巻目と同じ。

ベルリオーズは仕方ないが。シューマンはもっと大きく取り上げてもよかったのでは。