商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | UーNEXT |
| 発売年月日 | 2024/11/20 |
| JAN | 9784911106303 |
- 書籍
- 新書
逃亡するガール
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逃亡するガール
¥990
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商品レビュー
3.7
30件のお客様レビュー
ディアスポラ、ってなんだか小難しい言葉に聞こえるけれど、理不尽に居場所を奪われ「なんで私が?」と戸惑い腹立ちながらも、生き延びるためには逃げるしかなくなってしまう状況のことだ、と定義したら、とても身近な言葉に感じられる。 『ザリガニの鳴くところ』も、『人間失格』も、『世界99...
ディアスポラ、ってなんだか小難しい言葉に聞こえるけれど、理不尽に居場所を奪われ「なんで私が?」と戸惑い腹立ちながらも、生き延びるためには逃げるしかなくなってしまう状況のことだ、と定義したら、とても身近な言葉に感じられる。 『ザリガニの鳴くところ』も、『人間失格』も、『世界99』も、『逃亡するガール』も、身の危険を感じて、身を守るために、自ずと選択が決まっていく人の様子を読んだ、と感じる。命を持っている以上、いちおう、なるべく生き延びようとすることは至上命題かもしれない。たとえどんなに苦しくとも、醜くとも。全員がそうなのかな、世界はバトル・ロワイアルなんだろうか。⋯脱線。
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あなたって、結構U-NEXTのこのシリーズ読んでるよねと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょうど今「12か月の本」シリーズを図書館にある限り読んでいこう計画を遂行しておりまして、あちらが1冊読み終えるのに相当時間が掛かることが分かると、これじゃ他の小説を読む暇無いじゃ...
あなたって、結構U-NEXTのこのシリーズ読んでるよねと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょうど今「12か月の本」シリーズを図書館にある限り読んでいこう計画を遂行しておりまして、あちらが1冊読み終えるのに相当時間が掛かることが分かると、これじゃ他の小説を読む暇無いじゃんということになって、今のところ絵本、児童文学も並行して読んでいることを考えると、何かできるだけ早く読み終えられる小説無いかな~と、図書館で探している時に大抵パッと目に留まるのが、この「100min.NOVELLA」シリーズなのです。 というわけで本書についてですが、序盤は主人公の高校2年生「山岸美羽」が、思わぬ状況で知り合った「浜野比奈」と一緒に、富山のいろんなところを周って遊ぶことにハマる展開となるのですが、これがまた、『誰も寄り付かない、さびれたエリアを攻略することを自分たちの使命みたいに思っていた』というのが興味深く、そこは富山出身の作家、山内マリコさんがローカル色たっぷりに書くのだから説得力もあるわけで、おそらく富山の方ならピンと来るのかもしれませんが、ざっと挙げるだけでも、マリエ、ラバーズ像、環水公園、CiC等、たくさんあることには、まるで滋賀(膳所)の魅力を知ることのできる成瀬シリーズを思い出す中、私は世界一美しいスタバが富山にあることを初めて知って、思わず画像検索しちゃいましたが、こうした魅力は地元の人の方が案外近すぎて見えていないのではという、そんなメッセージも込められているように感じられました。 その一方で、勉強のできる美羽の好きな科目に世界史があるからなのか、この小説を独特なものにしている点として、美羽が受ける世界史の授業にかなりのページ数を割いていることが挙げられるのですが、これがちっとも飽きずに楽しめることが印象深かったのは、そのまま富山弁のエグい岡部先生の授業の面白さや素晴らしさの証ともなって、私も岡部先生から教わっていたら世界史にもっと興味を持てたのになぁと思ったのは、まさか本書でパレスチナとイスラエルの問題を詳しく知ることができるとは思わなかったこともあったからで、これ下手な学習本よりも分かりやすいので興味のある方にはおすすめです。 そして、岡部先生から教わったことにハッとさせられたものとして、『いつもお金使う店やら商品やらを通して、自分たちも世界とつながっている』ことがあり、これがまた、上記したスタバとも因果関係があったことには美羽の中でも考えさせられるものがあったようで、こうしてみると自分の存在する世界というのは、近くも遠くもしっかり見定めてみないと分からないものというのが結構あるよね、ということを実感しながら、更に少女たちが悩む様々な問題も交錯することによって、こうした世の中に於ける『自分が生まれた意味とは何なのか?』ということについて、思い悩んでいる学生たちに様々な指針を示してくれるような印象を本書から受けましたし、世の中には簡単に忘れてはいけないことがたくさんあることも痛感させられます。 最後に、美羽以外の生徒は皆馬鹿にしきっているように感じられた、そんな岡部先生の素敵なお人柄が窺える授業の様子を掲載して、終わりにしたいと思います。 『哲学を誕生させたんはすごいことやし、偉い人らやけど、奴隷や女性の犠牲の上に築かれていったものやってことも、一応覚えとかれ。テストには出んけど』
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女子高生2人が心を通わせ、居場所を求めて富山のあちこちを巡る物語。映像を見ているかのようなリアルな描写だった。サクサク読める雰囲気がありつつも、震災やパレスチナなどの社会問題が決して遠い世界の話でないということがすっと伝わってくる構成に驚いた。
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