組織をゾーンに入れる会議の魔法

伊賀聡(著者)

• 販売会社／発売会社: 日経BP/日経BPマーケティン
• 発売年月日: 2024/11/02
• JAN: 9784296206438

商品レビュー

2025/04/15

現代ビジネスにおける創造的戦略の重要性

技術革新、グローバル化、市場成熟化による変化に対応するために必要
AI時代では定型業務は代替される一方、人間ならではの創造性が重視される
競争優位性と持続的成長の鍵となる

日本の組織が抱える課題

革新的な事業やサービスが生まれにくい傾向
技術・品質重視の強みがある一方で市場での同質化と価格競争に陥りやすい
上層部の戦略が現場に浸透せず「自分事」にならない
部門最適化や形骸化した会議が創造性を阻害

「創発会議」の特徴

参加者が主体的に意見やアイデアを出し合い相互触発する場
従来の報告・決定・共有目的の会議と異なり、創造的戦略を生み出すことが目的
心理的安全性の確保と多様な視点の尊重を重視

組織が「ゾーン」に入った状態

メンバー一人ひとりのモチベーションと能力が最大限に発揮される
組織全体として一体感と集中力を持ち高いパフォーマンスを発揮
部門間連携が円滑で創造的アイデアが次々生まれ成果につながる

創発会議成功の要素

「心理的安全性」の確保
多様な意見が出やすい参加者構成の工夫
ファシリテーターによる議論活性化と論点整理
明確な目的設定と時間管理
会議後のフォローアップ

「WHY（なぜ）」から始める重要性

組織の存在意義・社会的価値・使命を明確にする
表面的なHow/Whatではなく本質的な理由を掘り下げる
組織の求心力向上、人材獲得、資金調達などに好影響
変化の激しい時代における組織の軸となる

フレームワークの活用法

思考を深めるツールとして活用すべき（目的化は避ける）
「フレームアウト発想」で既存の枠にとらわれない
複数のフレームワークを柔軟に組み合わせる
AI技術で整理を効率化

AI時代における会議の役割

人間の仕事は創造性とコミュニケーション重視にシフト
会議は情報伝達の場から「創発の場」へと進化
リアルな対面での五感と感情共有がオンラインにない価値を創出
組織の創造性と結束力を高める重要な役割を担う