商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 三才ブックス |
| 発売年月日 | 2024/10/26 |
| JAN | 9784866734279 |
- 書籍
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正解は、コーヒーに訊け。
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正解は、コーヒーに訊け。
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異世界に迷い込んだかのような感覚(初めての喫茶店)。 高校生のささやかな小遣いでも楽しめるように50グラムから豆を販売。 コーヒーで生きていくための「軸」となるもの。 コーヒーの品質を見極める技能者「Qグレーダー」資格への挑戦。 コーヒーのことが知りたい一心で、店主の話に4、5時...
異世界に迷い込んだかのような感覚(初めての喫茶店)。 高校生のささやかな小遣いでも楽しめるように50グラムから豆を販売。 コーヒーで生きていくための「軸」となるもの。 コーヒーの品質を見極める技能者「Qグレーダー」資格への挑戦。 コーヒーのことが知りたい一心で、店主の話に4、5時間耳を傾ける。 シェカラータ、ジェラコン、マロッキーノなど多様なカフェメニュー。 ビスコッティとの食べ合わせ、最高やから(カフェラテ)。 フォームドミルク:バリスタの腕の見せ所。 イブリック式コーヒー(トルココーヒー):世界でも中東を中心に親しまれる淹れ方。 微粉(ミスト):抽出時にえぐみ・渋味成分の溶出を引き起こしやすい。 (改良版イブリック式は)伝統的なやり方の欠点を除き、洗練させた。 「この舌に残る旨みがええ。お茶と同じで、細かい粉が相まって」(小林玄老)。 (祖父のコーヒーは)焙煎度「フルシティロースト」、粉は「抹茶ほどの細かさ」。 味覚には個人差がある「閾値(しきい)」が存在する。 和菓子「二人静」:浅煎り・中煎りコーヒーの酸味と甘味を絶妙に受け止める。 コーヒーゼリーは日本発祥とも言われる珍しい楽しみ方。 コーヒーハウスは「ペニー大学」とも呼ばれた情報交換の場だった。 当時のコーヒーハウスには数少ない情報源「新聞」が置かれていた。 コーヒーと活字(本や新聞)は相性が良い。 品質の定義:「製品やサービスが使用目的を満たしている程度」。 「不正解の一杯」とは顧客の期待と異なるコーヒーを指す。 コーヒーへの愛着や熱意といった、数値化できない価値に重きを置く。 コーヒー豆の輸入における通関手続きは「多事多難」。 「委託焙煎」:他社のコーヒー豆の焙煎も行う。 生産者やエクスポーターとの密な関係が良い原料仕入れに繋がる。 コーヒー抽出方法:透過法(ドリップ等)と浸漬法(プレス、イブリック等)。 (競技会は)味の判断基準が曖昧だからこそ、指標は「是」とすべき。 競技会は純粋に「楽しい」、「業界の発展」に寄与する。 ラバンデリア(洗濯屋):「時は金なり」として時間を有効活用。 パティオ:コーヒー豆の天日乾燥場。 シェードツリー:コーヒーノキの日除けのための木。 それまでの知識が「知識先行型」であったことを認識(生産地訪問の重要性)。 水面に浮いてくる虫食いや不完全な豆「欠点豆」。 クローブ入りタバコ:火をつけると「バチバチバチッ」、エキゾチックな甘い香り。 生産国の特性と文化がブレンドされた「味わい深いコーヒー」(ウガンダ)。 初めての挫折や限界感を感じ、「会社辞めようと思ってる」。 大学生活4年間はコーヒーへの情熱で「茶褐色に染め上げ」られた。 コーヒーを通して人生の「解」を問うていた。 白砂漠で見た満天の星空の下、焚き火を囲んで淹れたコーヒー。 「大味で甘い」が、「人生最高のコーヒー」だった(白砂漠にて)。
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私は特撮が好きである。 そして、手帳文具万年筆さらにインクが好きである。 カエルが好きである。 しかし、いずれも浅瀬の住人に過ぎない。 あらゆるマニアックな世界は沼であろう。 沼の住人たちは突き抜けている。 スーツアクターさんが第○話だけ違う、とか、この子役は○○の○話に出て...
私は特撮が好きである。 そして、手帳文具万年筆さらにインクが好きである。 カエルが好きである。 しかし、いずれも浅瀬の住人に過ぎない。 あらゆるマニアックな世界は沼であろう。 沼の住人たちは突き抜けている。 スーツアクターさんが第○話だけ違う、とか、この子役は○○の○話に出ていた、とか、全部知っている。 映画の小物でちらっと写っただけのペンを型番まで言えたりする。 ちらっと写っただけのカエルの種類を同定する。 私は何事にも食らいついて離さないほどの情熱が持てず、常に中途半端である。 ****** 著者は高校生でコーヒーに出会い、そこからコーヒーひと筋のギークである。とにかくすごいのだ。 コーヒーにまつわるあらゆることを知っていて、即座に頭の引き出しから取り出す。 嫌味がないのは、常に直球!という雰囲気を全身から醸し出しているからだと思うのだが(YouTubeを見る限りそんな印象だ)、若いコーヒーマンには珍しく?コモディティや古き良き昭和喫茶文化などにも造詣が深く、積極的に発信しているのもバランス感覚を感じる。 本書は著者がコーヒーと出会ったところから始まり、さまざまな国や場所でさまざまな人と出会い、さまざまな経験をしてきた冒険記のような一冊だ。 コーヒーにおいて"正解"があるのかどうかという根本的な問いにはっきりとした答えは提示されない(と、私は思った)が、常に真摯にコーヒーと向き合い続ける著者の姿勢に感服する。 非常に本が好きな方だそうで、それだけにややレトリックが過剰で大仰なボキャブラリが多用されているがこれも著者の味と言えるのかもしれない(私はちょっと文体は苦手だった。コーヒーも文章もスッキリシンプル、後味が少しじわっと来るくらいが好き)。 ****** 私はコーヒーが好きである。 最近は新しいグラインダーを入手し、カッピングの真似ごとなんかして遊んでみたりしている。 コーヒー動画をいっぱい見て、本を読んで、産地のことや世界における問題(気候変動のこと、産地の社会情勢のこと、など)にも関心を持って見ている。 が、やはり沼に入り込むことはできていない。 くるぶし1cmの浅さからようやくふくらはぎの下の方が浸かるようになったくらいだ。このまま一生浅瀬の住人で終わる気がする。 ところで「浸かる」といえばあれですね。 そろそろハリオスイッチが欲しいお年頃になりました。 おあとがよろしいようで。
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