メメントラブドール

市街地ギャオ(著者)

• 販売会社／発売会社: 筑摩書房
• 発売年月日: 2024/10/28
• JAN: 9784480805218

商品レビュー

2024/11/13

2024.11.13 読了

聞き慣れない言葉が多くて調べながら読んだけど、スラスラと読みやすい。
主人公は無気力で、ポップで軽い感じにしてるけど、なげやりでいつか壊れちゃうんじゃないって心配になった。
彼には3つの居場所があったけど、どの場所も中途半端でいたたまれなかったけど、あの感じ、私もなんとなくわかるよ。ただただ時が流れていく感じ。

2024/11/11

令和のペルソナ文学か
ネットスラング、若者ならではの、端折り語など
ちょっと携帯なしでは、わからない言葉多数
文学の今、フレッシュ感は良いとしても、文化の裏打ちがないと、一時的な流行りと限定されてしまうかも。次回作に期待する。

2024/10/21

ネットスラングやLBGT関連の用語は検索しながら、何とか読了。
これをスラスラと解読できないくらい、自分は年を取ったんだなあと、本編と関係ない感想を抱いた。

本編の内容については、何とも言えない読後感。
会社員、コンカフェのキャスト、エロ動画を投稿するSNSの裏アカウント。
色んな顔を持つ主人公だが、いつも投げやりで、どの仕事も中途半端。
そのせいもあってか、会社でもコンカフェでも厄介者扱い。マッチングアプリで出会った男とも微妙な関係になってしまい、何だかうまくいかない。
かと言って自分の悩みを吐き出す先もない。というか、悩みが何かすらわかろうとしてない感じ。
こんな人が身近にいたら、イライラしちゃうなぁと思いつつ読了。

でも生き方の選択肢が増えて、良い意味でも悪い意味でも自由に生きられる現代だから、きっとこういう「私はこれ！」と決めきれない人たちはたくさんいるんだろうなと思った。