商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2024/10/23 |
| JAN | 9784153400344 |
- 書籍
- 新書
スマートシティはなぜ失敗するのか
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スマートシティはなぜ失敗するのか
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商品レビュー
2.7
4件のお客様レビュー
マニラで読了。 タイトルが間違っている。原題の通り、A CITY IS NOT A COMPUTER、と捉えて、スマートシティに限らない都市の在り方への示唆とすれば、面白い視点から鋭い指摘だ。 特に、以下の指摘は今の自分に刺さった: - 「革新」とか「新鮮」といった価値観は...
マニラで読了。 タイトルが間違っている。原題の通り、A CITY IS NOT A COMPUTER、と捉えて、スマートシティに限らない都市の在り方への示唆とすれば、面白い視点から鋭い指摘だ。 特に、以下の指摘は今の自分に刺さった: - 「革新」とか「新鮮」といった価値観は大にアピールする。少なくとも、「破壊」(トランプ元大統領の場合は「完全な破壊」が選挙戦のスローガンやあたりまえの統治戦略となるまではそうだった。だが、私たちが学ぶべきなのは、新たに建設するのではなく、むしろ世界がどのように再建されるべきかということだ。元のかたちではないかもしれないが、私たちが望むかたちにどう再構築するかである。新しい医薬品やデジタル技術の出現にすべての希望を託すのではなく、日常的であり地味でありながらも本質的な作業、すなわちメンテナンス、ケア、修繕にもっと目を向けるのだ。スティーブン・ジャクソンが、古典となった論文「Rethinking Repair」(修繕の再考)を書いたのは、いまとなっては一昔前のように思える二〇一四年のことだった。この論文では、社会とテクノロジーの関係を考える際に、「目新しさや成長や進歩ではなく、摩耗、故障、崩壊を起点にする」ことを提案している。 - この「壊れた世界の思考」という冷静な試みは、「安定性を維持するための継統的な活動や、遠心力に逆らって豊かで頑健な生活を送るための巧みな修繕技術に対する、深い驚きと感謝」につながるものだ。 - ブルッキングス研究所(毎度おなじみの)が主催したフォーラムで、経済学者のラリー・サマーズはいつもどおりに説明した。「どの関係者にとってもメンテナンスは意欲を掻きたてられる仕事ではない。メンテナンス・プロジェクトに名前をつけた人はいないし、メンテナンス・プロジェクトで認められた人もいない。在任中にメンテナンスを延期したことで大きな非難を受けることもほとんどない」。彼の対談相手であるエドワード・グレイザー(これまた、いつもどおり経済学者!)も同意している。「新しいプロジェクトは派手に報道されるが、学校の冷暖房空調設備のメンテナンスにはあまり関心をもたれない。こっちのほうが社会的には価値があっても」 - ドキュメンタリー映画「コールハース・ハウスライフ」 - ジェイ・オーエンズは私たちに思いださせる。「埃は出る。つねに埃が出る。時間と物質と腐敗はつねに存在する。分解も損傷も避けられない。人体には分泌物やよごれ、剥がれおちた破片がつねにある。廃棄物はつねに存在し、つねに処理が必要である。その廃棄物を自分たちの視界から消えるようにと遠くの開発途上国へ送りこんだとしても、この作業が必要である事実は変わらない(きたなく、危険で、多大な労力を必要とする)」。溝掘りやダム建設であろうと、あるいはデータ解析であろうと同様だ。場所のメンテナンスでも、身体や物体のメンテナンスでも、サプライチェーン、器具・機器類、進め方の取り決め、社会インプラ、環境条件など、生態系全体のメンテナンスが必要になる。 - この問題のスケールや切り口はさまざまだが、いずれにしても、次の三つの不変の真理から遠ざかることはない。(1)メンテナーにもケアが必要である、(2)ケアの活動にもメンテナンスが必要である、(3)実践のちがいは、人種やジェンダー、階級、その他の政治的・経済的・文化的な力によってかたちづくられる。インフラのメンテナンスを誰が組織し、誰が遂行するのか。家庭内でケアを受けるのは誰か、誰がその人に気を配り、世話を焼くのか。個人やコミュニティ、都市、さらには生態系全体などさまざまなスケールで義務のバランスをどうとればよいか。何が修理に値するのか、そして「適切な修理」とは何かについての合意は、つねにそのときの状況に左右される。もし、世界のメンテナーたちの仕事をよりよくサポートしたいのなら、メンテナンスにはさまざまな基準、ツール、慣習、知恵が内包されていることをまず認識しなければならない。あるときには機枝学習がかかわるだろうし、モップを使う場合もあるだろう。
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スマートシティやコンパクトシティという言葉を耳にすることが増えた。特に地方都市では、交通環境やアクセスの改善を課題にしていることが多いと思う。 本書はスマートシティを、木の接ぎ木といった例えを多用しながら論が展開していく。都市論やメディア論にも触れ、多くの視座を与えてくれる。...
スマートシティやコンパクトシティという言葉を耳にすることが増えた。特に地方都市では、交通環境やアクセスの改善を課題にしていることが多いと思う。 本書はスマートシティを、木の接ぎ木といった例えを多用しながら論が展開していく。都市論やメディア論にも触れ、多くの視座を与えてくれる。 ただ、内容は非常に難解であるように思う。例えが何を示しているのかが分かりにくく、パッと頭の中で情報を整理して読み進める類いの本ではない。(言い回しや解説が、ある程度実務に触れている方、あるいは周辺分野を既習している方向けのように感じられた。) 情報量が多いため、都市に関する学問郡の知識を再度身に付けた上で改めて読み返したい一冊である。【図書館】
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端的に、邦題が内容とかけ離れているので、邦題に期待して読むとなんだこれ?となる。著者が気の毒だ。 原題を直訳すると『都市はコンピュータではない そのほかの都市の知性』で、読めばまさにそういう本だ。あたりまえだけど。 原題のもとにもなっている、「都市はツリーではない」というアレ...
端的に、邦題が内容とかけ離れているので、邦題に期待して読むとなんだこれ?となる。著者が気の毒だ。 原題を直訳すると『都市はコンピュータではない そのほかの都市の知性』で、読めばまさにそういう本だ。あたりまえだけど。 原題のもとにもなっている、「都市はツリーではない」というアレグザンダーの有名なテーゼからはじまり、接木のメタファー、ダッシュボード論、広義の情報とアーバニズム、図書館の役割、メンテナンスとケア、プラットホーム論、それぞれにおもしろい。解説でアナ・チンの『マツタケ』とエスコバルの『多元世界に向けたデザイン』との関係が示される。これはそういう文脈の本だ。 多くの事例が参照されているが、原注はオンラインで提供されている。それは大変ありがたく素晴らしい見識だ。が、PDF内のリンクが生きてないのは残念。
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