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心理支援における社会正義アプローチ 不公正の維持装置とならないために
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心理支援における社会正義アプローチ 不公正の維持装置とならないために

和田香織(編者), 杉原保史(編者), 井出智博(編者), 蔵岡智子(編者)

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心理支援における社会正義アプローチ 不公正の維持装置とならないために

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 誠信書房
発売年月日 2024/10/19
JAN 9784414417111

心理支援における社会正義アプローチ

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商品レビュー

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2025/03/21

ちょうど関心のあるテーマだったこともあって、興味深く読むことができた。序盤の図を見れば、もはやカウンセリングは、面接室内のやり取りだけでどうにかなるものでもないときがあるということがよくわかる。臨床家は、目の前の来談者の困り事や病理を個人に内在化するのではなく、社会という広い文脈...

ちょうど関心のあるテーマだったこともあって、興味深く読むことができた。序盤の図を見れば、もはやカウンセリングは、面接室内のやり取りだけでどうにかなるものでもないときがあるということがよくわかる。臨床家は、目の前の来談者の困り事や病理を個人に内在化するのではなく、社会という広い文脈の中で捉える視点を養う必要があるだろう。 そのための教育や養成プログラムの章は参考になることが多かった。思い返せば、自分が受けた頃の専門家養成カリキュラムでは、生物-心理-社会モデルのうち、生物と社会の側面に関する内容はほぼ扱われておらず、今になってようやく自分で学んでいる最中である。今後、アドボカシーの実践者としての臨床家が多く養成されることを期待したい。 セルフケアを求める組織に関するテーマも、本書の内容理解を促進する上で印象的な内容であった。

Posted by ブクログ

2025/02/11

心理支援領域で社会にアプローチする本書のような物が出版されるのは隔世の感がある。特に我が国の心理臨床の状況ではなおさらである。20世紀の心理療法のパラダイムシフトでは第1勢力として精神分析・力動療法、第2勢力として行動療法と認知行動療法、第3勢力として実存主義的心理学と人間性心理...

心理支援領域で社会にアプローチする本書のような物が出版されるのは隔世の感がある。特に我が国の心理臨床の状況ではなおさらである。20世紀の心理療法のパラダイムシフトでは第1勢力として精神分析・力動療法、第2勢力として行動療法と認知行動療法、第3勢力として実存主義的心理学と人間性心理学、第4勢力として多文化カウンセリング、そして2000年代に体系化され第5勢力と呼ばれるようになった社会正義アプローチとのことで、北米では学会の教育や倫理規定にも影響を及ぼすようになっているとのことである。社会正義アプローチはsocial justiceの訳語だが、正義を入れることの編者の葛藤もあったようだが、編者のカナダで教員をされている和田氏の「社会正義アプローチとは、ためらい、迷い、疑心悪鬼になりながら、自身の内面や時代精神を凝視し、他者の声に耳を傾け、既存の知識の前提や限界の挑戦しながら模索するものだと考える」という言葉に凝集されている。本書では何回か医学医療ではSDHの概念が広がっているとの言説があったが、残念ながら日本では伊大知部にとどまるのが現状である。おそらく心理領域でのSDHと考えてもいいのだろうが、本書をきっかけに教育や現場でこの概念が広がることが、今後の多様性が広がる我が国の心理臨床の質の向上につながることを期待したい。

Posted by ブクログ