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アデュー エマニュエル・レヴィナスへ 岩波文庫
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アデュー エマニュエル・レヴィナスへ 岩波文庫

デリダ(著者), 藤本一勇(訳者)

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アデュー エマニュエル・レヴィナスへ 岩波文庫

1,210

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2024/10/16
JAN 9784003860472

アデュー

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商品レビュー

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2024/11/26

レヴィナスおもしろい。 「à Dieu 」 この言葉は神に開かれているだけでなく、無限の応答責任へと開かれている。名詞も動詞もなしに、沈黙のすぐそばで顔と響きあう、前代未聞の言語の象徴と捉えてよいだろうか。 主人ではなく人質としての主体、その主体性とは応答責任であり、同一性とは...

レヴィナスおもしろい。 「à Dieu 」 この言葉は神に開かれているだけでなく、無限の応答責任へと開かれている。名詞も動詞もなしに、沈黙のすぐそばで顔と響きあう、前代未聞の言語の象徴と捉えてよいだろうか。 主人ではなく人質としての主体、その主体性とは応答責任であり、同一性とは責任逃れに陥らないことを指す。 フッサールの現象学において卓越した着目点である、異他的なものに対峙して起こる驚愕とそこで立ちはだかる深淵を、倫理と政治を繋ぐ図式に関わる沈黙・裂孔とみなし、その不連続性を組み込む形での歓待の哲学へと我々を導いている。バタイユとかなり似ているがこちらの方がより傷つきからの立ち直りをリアルなものとして捉えているか。 身代わりについての思考が気になった。不可能事としての可能事の論理へ、身代わりは傷つくことのできる力、というと何となく「輪るピングドラム」を想起させるものの、上手く噛み砕けない。またトーラー、矛盾そのものとしてのシナイといったものがユダヤ教でどのような意味を持つのか分からないのも悔しいところ。

Posted by ブクログ

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