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西洋絵画のお約束 カラー版 謎を解く50のキーワード 中公新書ラクレ822
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2024/10/08 |
JAN | 9784121508225 |
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西洋絵画のお約束 カラー版
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
===== 日本の美術教育の多くは、(中略)西洋の画家たち丁寧に積み上げてきた芸術作品、つまり「意味のある絵」を、一面的な感覚の楽しみだけで判断することになってしまう。 文章に文法があるように、絵画にも「絵画の文法」がある。ただし絵画の場合、文法を知らなくとも見ればわかった気になるのが問題だ。 ===== という文がしっくりくる一冊。中野京子さんの本を読みまくっていると重複している作品も出てくるが、まだまだ知らない作品も多く面白い。 個人的に面白かった箇所。 ===== 興味深いことに、ドイツ語圏ではほかのヨーロッパ諸国と異なり、月を「男性」として扱うことがある。(中略)実はこれ、日本と同じ。(中略)ドイツと日本がなんとなく気が合うのはそのせい? ===== ゴッホ最晩年の『ドービニーの庭』には、芝生を横切る黒猫が前景に描かれていた。ところが本人の死後、別の画家によって猫は塗りつぶされてしまう。作品が売れるようにとの配慮だったといわれており、それはすなわち、明るい風景画に黒猫では凶事を予感させるからにほかなるまい。(←とんでもないことすんなw) ===== こんな汚らわしい害虫(※ハエ)を、なぜわざわざ聖画に描き込むのか?(中略)あらかじめ画中に描き込むことで、現実のハエを近寄らせないという、まじないめいた習慣だと言われる。 ===== キリスト教では、墓から復活したイエスが卵の殻を破って出てくる雛に喩えられる。春の到来を祝うイースター(復活祭)で、彩色された卵が出されるのはそのため。(←そうだったのか!) ===== あと「甕」の解説で出てきたグルーズの『壊れた甕』の絵がすごく美しいなと思ったんだけど、解説を読んだら怖すぎた。
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1つのテーマが見開き2ページ(一部3ページ)であり、ライトに読み進められた。 絵画における「お約束」の解説も簡潔で分かりやすく勉強になったし、そんな中に中野京子先生の視点が織り交ぜられていて、面白くもあった。 テーマが50もあって、満足だった。
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アトリビュートの話ばかりかと思っていたら、異時同図法などの手法の話もあって、より興味深かった。 中野先生の著作ではお馴染みの絵画や(この本で言うところの)「絵の言語」いわゆる決まりごとやお約束を一挙に読めて学べるのは有意義だった。 復習でもあり、予習でもあり。 西洋絵画の展覧会を見に行く前に読めば、その絵の解像度がぐんっと上がると思う。 この一冊で50も紹介されているので覚えるのはなかなか骨が折れそうだが。 50もありながら、どの話も見開き2ページ以内で使用された絵も多く、先生の小気味いい語り口調で今回も非常に読みやすかった。 先生の書かれるツッコミもまた楽しいのだ。 取り敢えず、自分は画中画に注目して見る癖をつけようと思った。 背景の絵、ただの背景の一部としてスルーしがちなので。 無駄なものは絵の中にないの精神で見ます。
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