商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2024/10/17 |
JAN | 9784065368176 |
- コミック
- 講談社
虚構推理(22)
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虚構推理(22)
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『廃墟に出会う』と『まるで昔話のような』は九郎をフューチャーしたお話だったようで 普段の九郎と言えば琴子に協力的であれば彼女のワトソンとして機能し、協力的でなければ事件の表舞台に立つ事もない。琴子が機能しない状態の時だけ彼女の役割を代理する事は有っても彼女より目立つ事はない その...
『廃墟に出会う』と『まるで昔話のような』は九郎をフューチャーしたお話だったようで 普段の九郎と言えば琴子に協力的であれば彼女のワトソンとして機能し、協力的でなければ事件の表舞台に立つ事もない。琴子が機能しない状態の時だけ彼女の役割を代理する事は有っても彼女より目立つ事はない その意味では彼がどう行動するかが事件解決に直結するかのようなこの2編は珍しいと言えるかも 廃墟で九郎が偶然であった相良が語るのは姉の死に纏わる疑念 些細な不納得から始まった彼の調査は姉の遺言によって展開を広げるというのはミステリ然としているね 相良が話すのは自殺か他殺かという疑惑に絡むものだからおいそれと話せるものではない。それを話せたのは二人が旧友だったから そうして話す内容から推理を進めていけば普通の推理モノらしく体裁が整うが本作は虚構推理。そうは問屋が卸さない 九郎の側とて些細な不納得から相良の嘘を突き詰めるのは別の意味で推理モノらしくなってくるね 普通は犯人の行動にこそ違和感を見出すもの。なのに事件の被害者と思われる旧友の行動に違和感を見てそこから事件に別の側面を暴き出すなんてワクワクさせる ただ、虚構推理らしさが本格的に出るのは姉の遺言が「黒の看護師」という幽霊絡みであった場面からか 勿論読者はここで真実の一片を見通す。けれど相良が一般人に過ぎないなら、ここから始まるのは怪異を隠す虚構の構築。九郎の側にだけ見えている何かが有り、相良には見せない何かがある それによって、ここでは複数の推理が混在しているね。姉の死の真相、九郎に見える真実、相良に見せるべき虚構。それを織り交ぜて推理する事になる一連のシーンは楽しいものだったし、最終的に琴子によって事件の裏側が明かされる流れはスッキリするものでしたよ 『廃墟に出会う』では端役だった真里奈が早くも再登場するとは思わなかったし、九郎に想いを寄せているのも驚きだったな 相良の件が姉の殺人という常識範囲内の事変から怪異に繋がったタイプだったなら、真里奈の方は怪異の目撃情報から殺人疑惑へと繋がるタイプか 住む者が居ない小さな借家に浮かぶ生首、行き詰まった弟が突如用立てた大金。どちらも一般人が好奇心で突撃するには恐ろしい類 ここで琴子に白羽の矢が立つのは納得だけど、突然依頼できないからってその相方の九郎へ依頼が来るなんてね。いつの間にか九郎も業界では有名人となっていたようで しかし、真里奈は九郎に懸想していた女性。だから久方振りの再会でときめきを覚えるのは仕方ない筈…だったのだけど、九郎を見てその辺が吹っ飛ぶのはちょっと笑ってしまったなぁ それだけに自らかつての恋心を明かして気持ちの清算行ったのは好印象。彼女は良い心意気を持っていると感じられるね そのような再会を経て後ろめたさの無い関係を構築したかと思えただけに、九郎のあまりに酷過ぎる失言からの「大きいよ」には大笑してしまったよ。あれには7年越しの恨み辛みが籠もっていたなぁ(笑) 何はともあれ、向かった借家で怪異が現れるのは予定調和的として、それを真里奈も目撃した上で九郎の体質まで知る羽目になるとは思わなかった。まあ、生首から話し掛けられて、応えた方が事件解決に役立ちそうだったから仕方ないが 思い返せば九郎の体質について知ったのって琴子を除けば紗季以来か? ここで真里奈が九郎の体質を知った事が事件の真相を知る上でどう活きてくるのか?そして良介と葵の間にあった繋がりとは何なのか? あと、この件に胸の大きさってどう関わってくるのだろうね?
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