商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | オーム社 |
発売年月日 | 2024/09/27 |
JAN | 9784274232374 |
- 書籍
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星に名前をつけるなら
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幸か不幸か街中で生まれ育ったわたしには、真の闇夜は無縁でした。 夕方になると家々には電灯がつき、道には街灯がともり、真っ暗闇の中を帰宅することはありませんでした。なので、プラネタリウムで見た天の川は、ある意味架空の存在でした。 そんなわたしが、天の川を実際に目で見たのは、...
幸か不幸か街中で生まれ育ったわたしには、真の闇夜は無縁でした。 夕方になると家々には電灯がつき、道には街灯がともり、真っ暗闇の中を帰宅することはありませんでした。なので、プラネタリウムで見た天の川は、ある意味架空の存在でした。 そんなわたしが、天の川を実際に目で見たのは、部活動の夏合宿でした。宿舎以外は何もない山の中で、仲間と一緒に星空を見上げて感動しました。以来、満天の星空は、わたしの憧れのひとつになりました。 社会人になり、残業後の帰り道、家に入る前に一つため息をついて夜空を見上げます。冬の空なら最高です。乾燥して澄んだ空に星が瞬いています。キレイだなあ、っと緊張感と疲れがとれる気がします。 テレビもゲームも電灯すらない昔むかしから、星空だけはあったのですね。そんなことを思いながら、この本を読みました。いろんな時代のいろんな国の人々が毎夜眺めていた星々には、いろんな名前がついています。面白いです。 この本の説明を(わたしなりに)端折って言うと、私たちが今使っている西洋星座は、古代メソポタミアのシュメール人によって紀元前2~3千年頃に原型が作られ、紀元前7~4世紀頃にギリシャに伝わったそうです。そこにギリシャ神話が付け足されて今の西洋星座になっていきました。 星の名前も、メソポタミア、ギリシャ、アラビア、そして再びヨーロッパへと伝わっていったそうです。また各国独自の名前もあり、日本独自の名前は「和名」というそうです。(くわしくは本書でご確認を☆) 例えば、わたしの好きな冬の星座「オリオン座」の「ベテルギウス」は、岐阜県では、同じオリオン座の「リゲル」とともに「平家星」・「源氏星」と呼ばれているそうです。オリオンは、海神ポセイドンの息子で、地上で自分に敵うものはいないと自慢話をしたため、大地の女神ガイアが放ったサソリに刺殺され星座になりました。 初冬の南の空高く見えるおうし座のプレアデス星団は、日本では「すばる」と呼ばれ、清少納言も『枕草子』第236段に「ほしは すばる...」と書いています。 本書では、ちゃんと星のデータも書かれています。「ベテルギウス(オリオン座α星)」は、スペクトル型M1-2Ⅰ、距離498光年、絶対等級-5.4、実視等級0.5です。(くわしくは本書でご確認を☆) 冬の夜空を楽しむために、本書をぜひ一度ごらんください。 最後に、好きな詩を(途中まで)。 星とたんぽぽ 金子みすゞ 青いお空の底ふかく、 海の小石のそのように、 夜がくるまで沈んでる、 昼のお星は眼にみえぬ。 見えぬけれどもあるんだよ、 見えぬものでもあるんだよ。 星は、わたしたちが見ていなくても あるんですね。 あなたのお気に入りの星は 何というか名前ですか?
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よくまとめられた本。イラストも良い。 ただ筆者自身も言っているのだが、従来この手の本はたくさんあり、新鮮さがほぼない。新たな衛星、彗星などの事項も含まれているとは言え… 読了35分
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・装丁が可愛らしく美しく、文章も平易でさらさら読めます…が、入門書ではない気がします。なぜなら、内容が結構マニアックなので。 ・固有名やバイエル符号などは何となくしか知らなかったのですが、クリアに説明されていて長年のモヤモヤが晴れました。 ・固有名が成立するまでの歴史も簡単に説明...
・装丁が可愛らしく美しく、文章も平易でさらさら読めます…が、入門書ではない気がします。なぜなら、内容が結構マニアックなので。 ・固有名やバイエル符号などは何となくしか知らなかったのですが、クリアに説明されていて長年のモヤモヤが晴れました。 ・固有名が成立するまでの歴史も簡単に説明されていて、これは軽く驚きの内容でした。 ・それぞれの星名の説明は、一気に読むのではなく、傍らに星と星座の他の本を置いて、気になったときに互いに参照しながら読むのが良いように思いました。知見が広がります。 ・コラムは初心者が読んでも面白いと思います。内容もしっかりしていて、信頼がおけそうです。 ・惑星だけでなく、太陽や地球などの名前の由来もほしかったです。そこは残念。 ・人工天体の名前の説明もありましたが、流石にマニアックすぎる気も? ・参考文献リストが充実していて良い(内容が信頼できそう)です。主要外国語文献が面白そうなので、ぜひ邦訳してほしいなぁ…。
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