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無垢なる花たちのためのユートピア
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無垢なる花たちのためのユートピア
¥990
在庫あり
商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
6編からなる短編集。 面白かったです。 著者のネーミングセンスがとても素敵。登場人物に綺麗な名前を付ける人だなと思った。 『いつか明ける夜を』は自分には難しく感じた。
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幻想的でどこか退廃的な世界が、美しい文章で表現されており、この小説は著者にしか書けないと感じさせるような作品だった。 最終話「卒業の終わり」の読後感がとても良かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表題作は、楽園を目指して飛ぶ船に乗り込んだ無垢なる少年たちと、彼らを導く先生たちの安らかなる旅路……という体裁の、残酷で醜悪なシステムに支配された、牢獄のように閉じた世界のお話。 どこまでも静かな語り口のままするすると暴かれていく地獄の有様に、密かに興奮してしまった。 反乱は成った。けれど、実は、頭がすげ替わっただけで状況は変わっていないのでは?どれほどみずみずしい花もいつかは必ず枯れて落ちるのだから。 そんな残酷な予感に悲しみを覚えつつ、その悲しみに奇妙な親しみを感じつつ本を閉じた。 ↓その後全編読了。 「無垢なる花たちのためのユートピア」読了。 いつか墜落する(であろう)偽物のユートピアの話に始まり、本物のディストピアに細い光が差し込む話に終わる。綺麗な構成だった。 終わっていく話、とても好きだけど、始まりの土の匂いみたいなのもいいものだね。
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