商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2024/09/27 |
JAN | 9784198658908 |
- 書籍
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青姫
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青姫
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5
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税金も忖度も無い自由のある自身の選択と責任で神を敬い暮らす自治区に住む紆余曲折ある住民。朝井まかてさんの日本の色や模様や植物や古の言葉の表現が素敵
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江戸初期、島原の乱の頃。戦乱も収まり大名達が内治に重心を移した頃。物語の舞台である「青姫の郷」は何処にあるとも知れず、どの大名家にも属さないユートピア的な隠れ里です。 何にも縛られず、住民が自らの一芸を年貢として提供し、繫栄する隠れ里。朝井さんにしては珍しい『雲上雲下』ほどのファ...
江戸初期、島原の乱の頃。戦乱も収まり大名達が内治に重心を移した頃。物語の舞台である「青姫の郷」は何処にあるとも知れず、どの大名家にも属さないユートピア的な隠れ里です。 何にも縛られず、住民が自らの一芸を年貢として提供し、繫栄する隠れ里。朝井さんにしては珍しい『雲上雲下』ほどのファンタジーでは無いけれど、現実にはあり得ない設定で、伝奇物に属するのでしょう。 主人公の生業は米造り。この物語を書くきっかけは、コロナで自由が効かない中で「農」の物語を書きたくなったとインタビューに答えた朝井さん。それもたしかに、これまで植木職人を主人公にした作品が多い朝井さんらしく。 最初はやや重い。せっかく郷の統領である満姫などの面白いキャラを揃えたのに、それを十分に生かし切れていない感じ。端役のキャラもそこそこで、なんかもっとエンタメ的に面白く出来そうなのに十分に弾けてない感じ。 ところが後半の戦いのシーンから一気にテンションが上がりはじめ、怒涛の展開。このあたりの流れは、なんか朝井さんには珍しい。というか、戦闘シーンは朝井作品の中では初めてではないだろうか。いや~、迫力あります。 そして一気にそれを鎮める穏やかなエピローグの対比。 読みごたえがありました。
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