商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2024/09/24 |
JAN | 9784004320326 |
- 書籍
- 新書
ルポ フィリピンの民主主義
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ルポ フィリピンの民主主義
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2024年10月読了。 前職で2010〜12年の3年間フィリピンに在住した身として当地の政治状況は非常に関心があったので手に取って読んでみた。期せずして東アジア全体に根強く蔓延る「パターナリズム的な思潮」に思いを致す良い機会になった。 17ページ ルソン島北部の州、市、下院とい...
2024年10月読了。 前職で2010〜12年の3年間フィリピンに在住した身として当地の政治状況は非常に関心があったので手に取って読んでみた。期せずして東アジア全体に根強く蔓延る「パターナリズム的な思潮」に思いを致す良い機会になった。 17ページ ルソン島北部の州、市、下院といったところに「\「マルコス」の名を持つマルコス一族のメンバーが複数入っている、加えて病院、大学等の公共施設の多くにマルコスの名を冠している。86年のピープルパワー革命でマルコスシニア以下のファミリーメンバーはフィリピンを追われていたが(イメルダを含めることは言うまでもなく)公然とフィリピン国内で権力を拡張しているなんてことは知らなかった。革命によってゼロリセットされていたわけではなかったのね。 44ページ 考えてみれば86年のピープルパワー革命は世界史上初めてテレビで同時中継されて世界中に配信された「革命」だったわけだが、その約40年後にその革命で地位を追われた一族が、選挙という民主的な手続きを踏んで権力の座に返り咲いたわけだから、まあその事実を考えるだけでドラマティックだし、なんだかトホホな感じがする。 60ページ ただ、フィリピンのパターナル=権威主義的な政治的思潮はなにもマルコスジュニアによるマルコス家の復権によって始まったのではなく、前大統領のドゥテルテから始まっていたわけだ。いや、もっといえばその前のアキノジュニアだってアキノシニアやコーリーの威光を背景にした統治だったということだってできる。「明るく開放的な国民性」というフィリピンに対するイメージの反面で、一方ではとてもウェットなところもある。
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36年ぶりの凱旋 自由からの逃走か 発見→独立→独裁: マゼランの到着→スペイン、米国、日本の支配 独立後も続いた米国の関与 マルコスだらけの町 イメルダとの出会い 夫婦独裁 エドサ政変→ふたつめのアキノ政権: やらせ襲撃とクローニー・プレス 独裁体制の完成と人権弾圧 マルコス家...
36年ぶりの凱旋 自由からの逃走か 発見→独立→独裁: マゼランの到着→スペイン、米国、日本の支配 独立後も続いた米国の関与 マルコスだらけの町 イメルダとの出会い 夫婦独裁 エドサ政変→ふたつめのアキノ政権: やらせ襲撃とクローニー・プレス 独裁体制の完成と人権弾圧 マルコス家の追放 ピープルパワー2 ドゥテルテの登場と麻薬撲滅戦争: 治安回復で辣腕 戦争への支持 コインの表裏の美徳と悪徳 政敵排除と報道の抑圧: 脆弱な司法の独立 軍と治安当局の掌握 史上最高のドゥテルテ人気とその秘密 ボンボン政権の誕生とソーシャルメディア選挙 ピープルパワー神話の終焉と新たな物語の誕生 歴史修正と政権交代の意味 東南アジアで広がる権威主義と民主主義の衰退; 民主主義から権威主義までのグラデーション 時計の針を巻き戻したミャンマーのクーデター タイの半分の民主主義再び 共産主義→権威主義のドミノ 中国の勃興が支える強権 現実化する『1984年』の世界 アジアの病・政治世襲 フィリピンに次ぐ世襲大国日本
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01433903
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