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大統領たちの五〇年史 フォードからバイデンまで 新潮選書
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大統領たちの五〇年史 フォードからバイデンまで 新潮選書

村田晃嗣(著者)

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大統領たちの五〇年史 フォードからバイデンまで 新潮選書

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2024/09/26
JAN 9784106039164

大統領たちの五〇年史

¥1,980

商品レビュー

4

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2025/02/06

トランプ政権をもう少し長い時間軸の中で考えたくて、読んでみた。 わかりやすくて包括的なレーガンの評伝を書いた著者の本ということで、レーガンの項目はコンパクトにその評伝をサマライズしたという感じ。そして、同じようなトーンで他の大統領もその人にフォーカスしてサマライズしてある。 ...

トランプ政権をもう少し長い時間軸の中で考えたくて、読んでみた。 わかりやすくて包括的なレーガンの評伝を書いた著者の本ということで、レーガンの項目はコンパクトにその評伝をサマライズしたという感じ。そして、同じようなトーンで他の大統領もその人にフォーカスしてサマライズしてある。 人物にフォーカスがされているため、ある意味、時代の大きな流れが見えにくくなっているところもある気がして、50年を大統領を通じて振り返るというよりは、どういう人がこの50年間大統領になって、どんなことをしたか、ということは間接的に浮かび上がってくるという感触かな? リアルタイムでは文句をいろいろ言っていたわけだが、こうしてみるとレーガンとブッシュの時代がアメリカのある意味ピークだったんだな、と思う。(この50年より前をみると、もっと良い時期もあったんだろうけど。70年代以降は、ベトナム戦争の傷やクォーターゲートの権力へ不信からもう一度立ちあがろうとする時代なので) カーターとか、当時、日本から見ると割と共感できるし、大統領退任後の働きは偉大なものがあるわけだが、アメリカではああいう人はやっぱウケないんだな。つまり、自分の力の限界をわきまえて地味にコツコツやっていこうという調子では元気が出ない。偉大なアメリカ!というトーンが必要なんだな。 そういう意味で、ネオコンは、冷戦後に民主主義を世界に広めようとして、失敗してしまったわけだが、ある意味、彼らも偉大なアメリカの拡大という視点だったんだな。 トランプは、アメリカを偉大にすると言いつつも、政策的には内向き、ある意味アメリカの歴史的な基本スタンスと言える孤立主義的だ。そこに彼の新しさがあるのだな。 そういうトランプが、宗教原理主義的な票集めもあってか、イスラエル・パレスチナに関するコミットの仕方は極めて危険な言動が目立つ。 国際政治というのは不思議なもので、平和を求める人が戦争を始めたり、拡大したりすることになったりする。トランプも本人の意図に反して、パレスチナの泥沼に嵌りこんでしまうことになるのではないかと思ってしまった。

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2025/01/18

過去の著書『アメリカ外交』を更新し、さらにオバマ以降のオバマより前から続く「否定の時期」を加筆した内容となっている。著者の人物やその周辺での出来事の描写はやはり読んでいて知的好奇心が刺激されるし、それがオバマ、トランプ、バイデンにも切れ味鋭い。 個人的に印象深かったのは、かつてよ...

過去の著書『アメリカ外交』を更新し、さらにオバマ以降のオバマより前から続く「否定の時期」を加筆した内容となっている。著者の人物やその周辺での出来事の描写はやはり読んでいて知的好奇心が刺激されるし、それがオバマ、トランプ、バイデンにも切れ味鋭い。 個人的に印象深かったのは、かつてよりもカーターの人権外交への評価が高いような印象を持ったことと、ブッシュJr.への高い評価、またトランプへの頗る低い評価である。

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2025/01/17

村田先生は、まあ、トランプ大嫌いなのわかってる。とってもわかる。 それはそうとしてその、政治家でも何でもないトランプが当選、しかも再選されたことも事実。 そこを分析する本ではないが。 50年、9人の米大統領。日本も、世界も相当翻弄されたが。 4年を単位で、揺り返すことのできる...

村田先生は、まあ、トランプ大嫌いなのわかってる。とってもわかる。 それはそうとしてその、政治家でも何でもないトランプが当選、しかも再選されたことも事実。 そこを分析する本ではないが。 50年、9人の米大統領。日本も、世界も相当翻弄されたが。 4年を単位で、揺り返すことのできる仕組みは、危うくもあり、だからこそ、安全弁になってる面もあるのだな。 大体、大きな期待と共に就任するのは、その前の歪みが大きくなって、国民にストレスが溜まってるから。 実際政を担ってみれば、そりゃあ、うまくいかないことは多々あるし、多面的に問題が起きて、だけど、社会と情勢は変わっても、なかなか政治方針を変えることも出来ない。どっち転んでも、裏切りとか変節とか、無能とか言われる。 じゃあ、すげ変える。 そういうのが、大統領選挙かあ、と思った。 若い頃から結構、問題意識持って大統領を目指す人もいれば、偶然的な人もいれば、大統領になることだけが目的っぽい人もいる。 世代と社会の問題か、人材の枯渇が目立って来た感じか。

Posted by ブクログ