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「ウルトラマンレオ」の出発
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「ウルトラマンレオ」の出発

白石雅彦(著者)

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「ウルトラマンレオ」の出発

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社
発売年月日 2024/09/19
JAN 9784575319101

「ウルトラマンレオ」の出発

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商品レビュー

4

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2024/11/09
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川上は、隊長として最初の命令をレオに与える。川上は大きくジャンプすると中空でキリモミをしてすっくと降り立った。キリモミキックをマスターしろ、それはレオのために必要なことだと川上は言う。そしてマスターするまで現場に出動することを禁じる。 戦い方を知らない(技を持っていない)という意味も含めて、ウルトラマンレオの実力は兄弟達に劣ると明確にしているのである。 そもそも『ウルトラマンレオ』の企画は、『ウルトラマンタロウ』で頂点を極めたウルトラファミリー路線の反省から生まれたものだ。兄弟最強と言われたウルトラマンタロウとは逆に、あえてウルトラマンレオを弱く未熟なヒーローと設定したのも前作からの決別であろう。 性格的にはスクエアな方でね、だからウルトラマンみたいな作品の、はじけた発想みたいなものは得意じゃなかったようです。私なんかに、色々尋ねながら打ち合わせをしていました。 同じ番組に同名のプロデューサーが二人ということになったわけですから、ちょっと混乱、困惑していた印象です。橋本さんは、同じ部屋にはいらっしゃるわけですが、映画部の部長ですから、表面ではあまり意見を出してもらえなかったですね。T熊さんに任せた形でした。 第一、二話の前後編は、練り上げられた田口成光の脚本、ハイテンションな真船禎の演出、広角レンズを多用した鈴木清の攻めのカメラワーク、テレビのスケールを超えた高野宏一渾身の特撮によって、幕開けにふさわしい名作となった。惜しむらくは、百子が黒潮島出身という説明を本編では全てカットしてしまったため、島の復活と彼女の回復が上手くリンクしない点だろ 蟹江敬三さんは『ウルトラマンA』の僕の回(第十六話「夏の怪奇シリーズ 怪談・牛神男」)にも出てもらいました。こういう変な役は大体、蟹江さんにやってもらっていました。 キングの台詞は強烈である。実際これまで、レオほど過酷な戦いを強いられたウルトラヒーローはいない。MACが存続していれば、状況は違っただろう。そこには、地球を守るもう一人の宇宙人モロボシ・ダンがいる。そして心が折れそうな時には、百子やスポーツクラブの仲間がいる。しかし〝恐怖の円盤生物シリーズ!〟では全てが変わった。地球を守る宇宙人はもはやゲンただ一人なのだ。回を追うごとに危険はトオルや美山家に迫ってくる。今回、いずみが何気なく発した言葉は、ゲンの心に鋭く突き刺さっただろう。だからこそゲンは、罠を承知で咲子を助けに病院へ走った。自分を犠牲にしてでも、美山家を守らなければならないからだ。そしてレオ、最後の戦いが始まろうとしていた。 「さようならレオ! 太陽への出発」は、最強の敵ブラックエンド(注四)襲来を告げるナレー 「レオ……、ようく聞け……。お前にとって最も大切な時が来た……。お前が、愛する人間達の中で……、生きていけるかどうかを……、決める時が来たんだ……。(中略)愛する地球を守るため、お前は戦い、勝たなければならない……。だが……、お前自身が……、宇宙人であることを、人間達に知らせてしまうことになる……。(中略)お前自身が、本当に試される時が来たのだ……。レオ、さらば」 田口 視聴率が下がっていったから、テコ入れが続く。制作費も切り詰めなければいけないから、話が小さくなる。その中で深みを出そうとすると、話が暗くなる。結局、少しずつボタンを掛け違えた感じですね。 阿井 本当にシンプルで、レオがいて、怪獣がいて、子供達がいて、その周りで色々事件が起こるという、それが一番良かったんだと思いますね。でもシリーズがこれだけ続くと、何かを付け足さなければ企画が通らなか 元通り、頑固で馬鹿馬鹿しい父ちゃんが良かった。あまり変化を求めると、大事なところがスポンと抜けてしまう。だからウルトラシリーズは、偉大なるマンネリで通すべきだったんです。 シリーズがエスカレートしていくと、どこかでピークが来て、あとはマンネリになっていく。『ウルトラマンレオ』は、『ウルトラマンタロウ』でやったことを引き算して、当時の世相を加味して、誠実に作るとああいう

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2024/10/06

1974年4月12日『ウルトラマンレオ』はスタートした。オイルショックに伴うコスト上昇と〝終末ブーム〟に象徴される厭世的な気分が、番組に大きな影を落としていた。 シリーズを支えてきたTBS側プロデューサー橋本洋二は勇退し、後を託されたスタッフは限られた予算と時間の中、多くの名エピ...

1974年4月12日『ウルトラマンレオ』はスタートした。オイルショックに伴うコスト上昇と〝終末ブーム〟に象徴される厭世的な気分が、番組に大きな影を落としていた。 シリーズを支えてきたTBS側プロデューサー橋本洋二は勇退し、後を託されたスタッフは限られた予算と時間の中、多くの名エピソードを生み出していく。 ウルトラマンレオは怪獣・宇宙人と死闘を繰り広げたが、スタッフもまた視聴率というモンスターと戦っていた…。 〝第2期ウルトラシリーズ〟最終作の道行きを描く人気ドキュメンタリー完結編! 私は著者の1学年下で、リアルタイムでは「レオ」は観ていない。作り手たちの悪戦苦闘がよく分かった。

Posted by ブクログ

2024/09/24

このシリーズはどれも面白いし、今回も力作です。リアルタイムで視聴してた小学校低学年の頃。一番自然に楽しみにしてた番組でした。それでも、最終クールの路線変更には、変だなと感じてました。その辺りのスタッフの様子が見えるのは、取材と分析の丁寧さによるものですね。ラストにザ・マンと80の...

このシリーズはどれも面白いし、今回も力作です。リアルタイムで視聴してた小学校低学年の頃。一番自然に楽しみにしてた番組でした。それでも、最終クールの路線変更には、変だなと感じてました。その辺りのスタッフの様子が見えるのは、取材と分析の丁寧さによるものですね。ラストにザ・マンと80のことも触れてますが、これもこのシリーズで読めたいですねー。

Posted by ブクログ

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