日本の果物はすごい 戦国から現代、世を動かした魅惑の味わい 中公新書2822

竹下大学(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2024/09/19
• JAN: 9784121028228

商品レビュー

2024/11/10

日本の美味しい果物の話がいっぱい
改良の歴史を知る となおさら 美味しく
正岡子規の俳句もいい味です!

2024/10/31

ほとんど知らない話ばかりでした。
果物の品種名があまりにも多くでてくるので、これを食べたいと思ったらすぐにメモしながら読むことをおすすめします。

2024/10/27

みかん、柿、ブドウ、イチゴ、メロン、桃について、現在食している姿になるまで、どのような背景で生産され、人と社会に影響を与えてきたのか、品種改良の歴史やその果物に纏わる歴史の本。

日本の果物は世界で類を見ないほど品種数が豊富で高品質。それゆえ、日本の歴史にも影響を及ぼしてきた。なかには明らかに「果物が日本の歴史を変えた」と言える場面すら存在する。

その内容のうちで、印象に残ったものを最もページ数を最も割いている柑橘、ブドウの章より

第１章柑橘
名君が誕生したのはミカンのおかげ
紀伊国屋文左衛門の蜜柑船は都市伝説
デコポンという品種は存在しない

第３章
謎に包まれた甲州ブドウの生い立ち
太平洋戦争中に果物のブドウだけが増産された理由
中央本線塩尻駅に日本の駅でここだけにしかないもの
高校生なのにワインの製造販売が許されている塩尻志学館高校
種なしブドウの種明かし

個人的にはブドウが一番好きな果物だ。
そのブドウ、世界的に見れば最も生産量が多い果物のようだ。１位は中国でちょっと意外な感じ。
また、ブドウは人類史上最も古くから栽培されている果物で紀元前2000年には栽培品種が現れていたそうだ。

マスカットという品種。北アフリカで発見され、紀元前のローマ時代から生産し続けられている品種。そしてクレオパトラが好んで食べたとも伝えられている。その同じ新種を今も味わっている。なんと凄いことか。

急に、ブドウが食べたくなってきた。
そうだ、シャインマスカットを買いにいこう。