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全斗煥
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全斗煥
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韓国の大統領であった全斗煥の評伝。 現在の日本において、彼がどの程度の知名度なのかわからないが、とりあえず、1985年生まれの私は名前を知る程度でくわしくは知らなかった。 全斗煥は、1931年生まれ。戦前の生まれだが、日本でいわれるところの戦中派に近い。終戦時に14歳である。日...
韓国の大統領であった全斗煥の評伝。 現在の日本において、彼がどの程度の知名度なのかわからないが、とりあえず、1985年生まれの私は名前を知る程度でくわしくは知らなかった。 全斗煥は、1931年生まれ。戦前の生まれだが、日本でいわれるところの戦中派に近い。終戦時に14歳である。日本でのこの世代は、戦前の価値観を埋め込まれながらも戦後の世界にアジャストしていった世代である。たとえば、全斗煥と同い年には小松左京がいるが、小松が銃を手に取るような歴史は、日本に生まれた以上、どのような世界線でもなかったであろう。 しかし、現代韓国史は戦後からも戦いの歴史である。本書を読めばわかるが、とにかく血生臭い。 「全斗煥とその政権を考える上で重要なのは、この事件により、事実上、初期の全斗煥政権の経済政策を支えてきた人々が物理的に消滅した事である」 上記は本書の後半、北朝鮮による全斗煥の暗殺計画のくだりで出てくる文章である。これが1983年。(ちなみに、この暗殺計画は北朝鮮側のミスで、全斗煥ではなく、べつの韓国要人を間違って殺害している。) 光州事件を含め、それ以前もひたすらクーデターや暗殺といった事件が並んでいる。 また、あまり知られていないようなちょっとした話も多くてよかった。カラーテレビへの制限など寡聞にして知らなかったため、おもしろい。カラー放送は、アメリカで1954年、日本においては1960年から始まっているが、韓国では1980年からである。そう考えると、昨今の韓国文化のグローバル化は異様なスピードのようにも思えてくるが。
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今年読んだ中で、いちばんよかった。 『南山の部長たち』と『ソウルの春』を見てから読むと、さらにおもしろいでしょう。 私は最初から、全斗煥は脳内でファン・ジョンミンさんに変換されて読みました。
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