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キングダム(73) ヤングジャンプC
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キングダム(73) ヤングジャンプC

原泰久(著者)

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キングダム(73) ヤングジャンプC

770

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2024/09/19
JAN 9784088933818

キングダム(73)

¥770

商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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2025/11/16

『キングダム』73巻を読んだ。 読んでいるあいだずっと、「まさか王翦軍が負けるはずがない」と信と一緒に思い込んでいたし、敗走が決まった瞬間までどこかで逆転を待っていた。けれど、ページをめくっていくうちにじわじわと分かってくる。これは本当に“敗北が確定する巻”なんだ、と。 序盤で...

『キングダム』73巻を読んだ。 読んでいるあいだずっと、「まさか王翦軍が負けるはずがない」と信と一緒に思い込んでいたし、敗走が決まった瞬間までどこかで逆転を待っていた。けれど、ページをめくっていくうちにじわじわと分かってくる。これは本当に“敗北が確定する巻”なんだ、と。 序盤で描かれるのは、李牧が青歌を訪ねた日の回想。 「他人の戦争」に巻き込まれたくない青歌の民に対して、李牧が言葉を尽くして参加を求める場面は、熱さと怖さが同居している。あの日の説得があったからこそ、いま目の前でジ・アガが死に、司馬尚がその責任を背負って戦っている。青歌軍の士気が一気に燃え上がる理由が、ここでストンと腑に落ちる。 そこからの王翦軍は、とにかくカッコよくて苦しい。 司馬尚めがけて突き進む青歌軍に対し、亜光・田里弥・倉央がそれぞれの持ち場で文字通り命を削りながら殿を務める。冷静沈着な田里弥が、最期の最期まで王翦と倉央の背中を押し、「本物の殿」として散っていく流れには胸が詰まった。普段はどこか余裕のある倉央が、糸凌の死を悟った瞬間に、王翦を逃がす判断と「彼女の後を追う覚悟」を同時に抱えてしまうところも、人間くさくてたまらない。 そんな中で亜花錦が現れて王翦をかっさらう「根を残す」のシーンは、絶望の中に差し込んだ唯一の光だった。王翦さえ生きていれば、もう一度立て直せる――亜花錦の言葉に、読んでいる自分まで救われる。倉央が戦場を振り返りながら「これが敗走の風景か」と噛みしめる場面で、ようやく自分も「本当に負けたんだ」と認めざるを得なかった。 個人的に73巻で一番刺さったのは、倉央と糸凌、そしてカン・サロのくだりだ。糸凌の亡骸に触れるためだけに、打ち首覚悟で敵陣に戻ってくる倉央。ジ・アガを討たれた側でありながら、狼血の契りを結んだ友の気持ちを汲み取り、糸凌と倉央を再会させて帰らせるカン・サロ。「戦争の輪」というタイトルどおり、憎しみも恩義も全部ひっくるめて回り続ける戦の輪の中で、男たちの筋の通し方だけは濁らない。その清々しさに、青歌軍まで一気に好きになってしまった。 その一方で、壁とキタリのパートはこの巻の救いでもある。番吾を落とせないと分かっていながら、それでも仲間と壁を助けるために剣を取るキタリ。ボロボロになりながらも立ち上がる壁と部下たち。ようやく二人が再会する場面は、この戦いで数少ない“心から良かったと言える瞬間”で、思わずニヤけつつ、「この二人は幸せになってくれ」と本気で願ってしまった。 戦場の物語がひと区切りついたあとは、舞台が咸陽へ移る。二度の大敗で30万の兵と桓騎、数多くの将を失った秦。普通なら中華統一どころではない状況で、それでも政は諦めない。昌平君に「もう一度統一を目指す道筋」を問い、その答えとして示される“三つの柱”――戸籍制度による兵力の底上げ、信・蒙恬・王賁の抜擢、そして韓攻略がここで一気に空気が変わる。戦場の血の匂いから、国家を動かすための知略の匂いへ。文官たちの戦いも含めて描いてくれるところが、やっぱりキングダムの醍醐味だなと改めて感じた。 最後に、敗走で心が折れかけている信を、羌瘣がちょっと意地悪に、でも優しく励ますおまけ。ここまで重い巻だったからこそ、いつもの二人のやりとりにほっとするし、「まだ物語は続いていくんだ」と自然と思わされる。 73巻は、番吾の戦いに決着をつける一冊であり、 王翦軍の敗北を真正面から描ききった巻であり、 それでも秦が“復活の一歩”を踏み出すまでを描いた節目の巻だったと思う。 勝ってスカッとする巻ではない。むしろ、読んだあとにしばらくモヤモヤが残る。でもそのモヤモヤこそが、信たちや倉央、王翦が抱えている感情に一番近いんだろうな、とも思う。ここから彼らがどう立ち直るのか、そして青歌軍と再びどう向き合うのか。74巻以降が怖くもあり、楽しみでもある。

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2025/09/07

2024/09/19 1 2024/12/18 2 2025/05/27 3 2025/09/06 4

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2025/03/08

感想 エンポじい、マンタンワにキンタリってwもしかして、エンポも? 趙王のデフォルトは全裸マント!? あらすじ 亜光、田里弥が戦死する。 王翦軍が撤退する中、飛信隊、玉鳳隊も撤退を決意。楊端和も撤退するが、メラ族は番吾城を攻めていた。 倉央は、青歌軍に投降し、糸凌の遺体...

感想 エンポじい、マンタンワにキンタリってwもしかして、エンポも? 趙王のデフォルトは全裸マント!? あらすじ 亜光、田里弥が戦死する。 王翦軍が撤退する中、飛信隊、玉鳳隊も撤退を決意。楊端和も撤退するが、メラ族は番吾城を攻めていた。 倉央は、青歌軍に投降し、糸凌の遺体を探して欲しいと頼む。カンサロは糸凌と会わせて、倉央を解放する。 そこで壁を見つける。キタリたちメラ族は壁たち捕虜を連れて帰る。 追い詰められた秦の文官たち、昌平君は改革として、戸籍作り、飛信隊、玉鳳隊、楽華隊の格上げを上奏する。

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