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南海トラフM9地震は起きない 「想定外逃れ」でつくられた超巨大地震の真実
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南海トラフM9地震は起きない 「想定外逃れ」でつくられた超巨大地震の真実

角田史雄(著者), 藤和彦(著者)

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南海トラフM9地震は起きない 「想定外逃れ」でつくられた超巨大地震の真実

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 方丈社
発売年月日 2024/08/27
JAN 9784910818191

南海トラフM9地震は起きない

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商品レビュー

3.8

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2025/10/11

著者角田史雄氏は、「プレートテクトニクス」説が誤りであり、それが地震予測・防災政策を誤らせてきたと主張している。著者は「熱移送説」を主張しているが、学術的に受け入れられているものではないと思われる。南海トラフ偏重の防災政策に対する批判は首肯できる点も多いが、理論については注意して...

著者角田史雄氏は、「プレートテクトニクス」説が誤りであり、それが地震予測・防災政策を誤らせてきたと主張している。著者は「熱移送説」を主張しているが、学術的に受け入れられているものではないと思われる。南海トラフ偏重の防災政策に対する批判は首肯できる点も多いが、理論については注意して読む必要があると思う。 【目次】 はじめに 「プレート説」は真理なのか 1億2000万人の信者を擁するプレート説は現代の「天動説」 50年を無駄にした日本の地震学 第1章 プレート説は「現代の天動説」 プレート説とは何か 米ソの冷戦中に誕生したプレート説 プレート説の誕生 プレート説の骨格 宗教色が強いプレート説 プレート節への疑問が噴出 大陸移動説の誤り 大陸はプレート説どおりに動いてはいない プレートはなぜ動いているのかわからない イデオロギー化するプレート説 状況を一変させたマントルトモグラフィ 地球内部を明らかにしたマントルトモグラフィ プレート説に引導を渡したマントルトモグラフィ その場しのぎの言い訳に終始する地震学者 存在が証明されていないアスペリティ 第2章 日本地震学の「黒歴史」 東日本大震災後の地震学者の反省 地震学者と地質学者 問題の本質はプレート説導入の経緯にある プレート説の普及に決定的な役割を果たした『日本沈没』 地学団体研究会の誕生と発展 地質学者の主張は間違っているのか 活断層は地震発生の原因ではない 活断層が自ら地震を発生させることはできない 3つの地震が統合されて「南海トラフ地震」になった 江戸時代のデータもある南海トラフ地震の確率根拠 マグニチュード9シンドローム 利権と化した南海トラフ地震対策 第3章 地下の「熱移送」が地震を引き起こす 松代群発地震 地震の謎に迫った松澤チーム 地震を人工的に起こす 熱移送説 プレート説では説明できない四川大地震 地球内部の熱の流れ 高温から中温の場所でしか地震は起こらない 二十数億年前に起きた最初の大地震 日本列島形成の主役もマグマ 東日本大震災発生のメカニズム 南海トラフ地震の危険性をどう見るか 地震と火山の噴火をセットで考える 富士山の噴火は当面ない 富士火山帯の東縁の伊豆半島近辺も危ない 西日本における要注意地域 九州や北陸、東北における要注意地域 第4章 日本の防災対策を抜本的に見直せ プレート説に依拠した地震予知 予知研究を行っているのは日本だけ 転機となった阪神淡路大震災 把握が難しい地球内部の動き 地震予知の体制を自治体ベースで再構築する 地域の「揺れの癖」を知る 高速道路を倒したのもドスン揺れ ユサユサ揺れで二重のダメージ 地域の特性に即した対策を 相模地域では山崩れや土石流に要警戒 湘南地域は津波に要警戒 京浜・京葉地域と埼都地震帯はドスン揺れが狙い撃ち わが家の地震カルテをつくる 「机にもぐれ」には問題あり おわりに 日本の地震学 「プレート説の呪縛」を解いて自由闊達な議論を

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2025/09/30

熊本、北海道胆振東部、能登半島。東日本大震災以降も予知できなかった地震の数々。都度設定される境界面。形や数が確定しない。動く理由もしっくりこない。疑問が噴出するプレート説。引導を渡したマントルトモグラフィー。冷たく固い岩石層はとびとびにしか存在していない。ぶつかりあいは起こらない...

熊本、北海道胆振東部、能登半島。東日本大震災以降も予知できなかった地震の数々。都度設定される境界面。形や数が確定しない。動く理由もしっくりこない。疑問が噴出するプレート説。引導を渡したマントルトモグラフィー。冷たく固い岩石層はとびとびにしか存在していない。ぶつかりあいは起こらない。変わって浮上してくるのは熱伝導説。多くの疑問を解消する。…予算獲得手段として、利権化する南海トラフ地震予測。原理はまだまだ藪の中。仮説は否定しないが、妄信もしない。無知の知を知り、恐れ過ぎず、油断せず、憂うだけでなく備えておく。

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2025/05/28

南海トラフ地震が懸念されている地域に暮らす私は、小学校のころから避難訓練や防災訓練をやってきた。 自治体全体で取り組んできたため、地震に対する意識が他県の人に比べると高いと思うし、体に染み付いていると言った感じ。 地震予知も不可能であると言った説の本は読んだことはあるが、本書では...

南海トラフ地震が懸念されている地域に暮らす私は、小学校のころから避難訓練や防災訓練をやってきた。 自治体全体で取り組んできたため、地震に対する意識が他県の人に比べると高いと思うし、体に染み付いていると言った感じ。 地震予知も不可能であると言った説の本は読んだことはあるが、本書ではそれとはまた違った視点で南海トラフに地震について書かれている。 3.11の悲劇を目の当たりにして、実際に起きてみないとわからない「想定外」のことは起きると思い、『備えあれば憂いなし』と日々生活している。

Posted by ブクログ