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日に流れて橋に行く(10)
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日に流れて橋に行く(10)
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
『人形の家』の劇中劇もある10巻。 そうか〜。 枡席に座って見る江戸の観劇スタイルと 劇場の椅子で見る新劇のスタイルは 違うものなんですねぇ。 黒木社長、やっぱり人としておもしろい! この人もこの人で、良いリーダーだ。 三つ星で買い物をした客を 観劇に招待する作戦を考えだした...
『人形の家』の劇中劇もある10巻。 そうか〜。 枡席に座って見る江戸の観劇スタイルと 劇場の椅子で見る新劇のスタイルは 違うものなんですねぇ。 黒木社長、やっぱり人としておもしろい! この人もこの人で、良いリーダーだ。 三つ星で買い物をした客を 観劇に招待する作戦を考えだした時子ちゃん。 虎三郎がそれに乗っかって計画が動き出す。 どんな仕上がりになるか楽しみだわ♪ 鷹頭の因縁も動き出す気配。
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ジェンダーギャップがこの作品のサブテーマなんじゃないか、と。 (前巻の感想でも同じこと書いた) 個人主義の価値観を持つ人間が異端とされた100年前の明治末が舞台でも、虎三郎や白井先生の価値観は21世紀の令和を生きる現代人そのもの。 『この世界の片隅に』のような、不遇を不遇と思っ...
ジェンダーギャップがこの作品のサブテーマなんじゃないか、と。 (前巻の感想でも同じこと書いた) 個人主義の価値観を持つ人間が異端とされた100年前の明治末が舞台でも、虎三郎や白井先生の価値観は21世紀の令和を生きる現代人そのもの。 『この世界の片隅に』のような、不遇を不遇と思っていない人間が登場しても良い気がするけど、そう簡単にはいかないかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
洋装が新しく珍しくて、 女の役を女性が演じることが不思議で 声が観客に届くのか危ぶまれていたような時代。 今に生きていると、なんだか不思議な気がしてしまう。 洋風の芝居でも大向うがあって、観客は話しながら観ていたのだろうか、 それとも漫画ならではの演出なのだろうか。 客席のスタイルも違うし、知らないものは一応学んで 失礼のないようにと思いがちな民族かと思ったが。 しかし騒いでいた客がいつしか黙って見入っている というのはとても良い。 良いものなら受け入れられるとは限らないが そう思っていたいものだ。 新しいものに反発するのは仕方ないとは言え 記者の立場で好き嫌いで記事を書こうとし、 自分の思うような答えでなければ虎三郎を 「わかってない」と腐す。 そもそも時子を「洋装女店員」と呼ぶのも失礼だ。 それに対して怒るのではなく、”取材”に舞台の感想を返す というやり方で対抗する虎三郎は確かに恰好良かった。 出禁をチラつかせたとは言え、加勢してくれた黒木さんも恰好良い。 洋装出歩くのが大変だからと車を出してくれる。 虎三郎の優しさは勿論だが、現代とは逆過ぎて不思議な感覚だ。 それと同時に、慣れなだけであって「**するのに動きにくい着物なんて着てきて!」という批判は やはり的外れだと思う。 和服も洋服もどちらも可愛らしいし、どんどん着るべきだ。 どちらも着こなす時子さんが本当に綺麗で素敵。 また蔦子さん頼みになるのはどうかと思うのだが、 三つ星でチケットが買えるなら買って行ってみようか と思う人はいそうである。 ただ、敷居の高さという誤用は気になった。 現代で着物を着る人が少ないのと同様、 この時は洋服を着る人がいないし、 目にできるところに素敵に着ている人がたくさんいれば 着たいなと思う人も増えてくるはず。 良い服を買ったら良い席で観たいし、貸切公演を打ってもらうのは良い案だ。 現代でもある訳だし。 三つ星デーという名称もなるほどと思った。 白石先生は本当に好きなキャラだ。 自由にやっているようで、自分というものがしっかりしていて素敵だ。 虎三郎は結婚をするのも手だとは思うのだが、 新しい時代を作ろうとしている最中にそれはやはり違うのだろう。 覚悟があるのなら迷わず進むべき。 立ち止まれば全てが終わる。 時には立ち止まって良いと個人的には思うが 鷹頭には立ち止まれない事情があるのだろうか。
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