商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2024/08/20 |
| JAN | 9784122075535 |
- 書籍
- 文庫
鎮守の森 増補版
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鎮守の森 増補版
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
花粉症がひどくて、つい先日もパートナーに「昭和の人(主語デカい)って絶対、スギやヒノキを無計画に植えたやろ…人体への影響とか微塵も考えてなかったんとちゃうか」とこぼしていた。 本書を読み解いていくと、やはりそうだったようで、引き続き先人たち(主語デカいパート2)を恨む運びとなった...
花粉症がひどくて、つい先日もパートナーに「昭和の人(主語デカい)って絶対、スギやヒノキを無計画に植えたやろ…人体への影響とか微塵も考えてなかったんとちゃうか」とこぼしていた。 本書を読み解いていくと、やはりそうだったようで、引き続き先人たち(主語デカいパート2)を恨む運びとなった。 「見ろ、この大地を。地球上に生命が誕生して39億年、巨大な太陽のエネルギーのもとに。人間活動によるプラスやマイナスの影響も加わった、〔中略〕本物の命のドラマが展開しているではないか」(P 31) 著者は植物学者であり、防災や環境保全のための植林活動を推進されていた。端的に言えば、「森づくり」である。 植林といっても、やみくもに苗を植えていくわけではない。 その土地本来の緑が何なのかを徹底的に調べ、なるべく本来の森に戻していく。(「偽物」に限って見栄えが良いらしく、土地本来の緑の手がかりは、残っているかいないかのレベルなんだとか…) 本書ではその行為を「潜在自然植生」と呼んでいる。 上記のスギやヒノキほかカラマツは、生育が速く木材として利用できるとして、戦後あちこちで造林された。その結果が花粉症だったり、(その土地本来の木ではないので)災害時に大ダメージを受けたりと、結局何のベネフィットももたらしていない。 「今のイラクで人類最初の文明ができましたが、神話によると、最初の国をつくったギルガメシュという王がまず最初にやったことは森の神の殺害です。つまり、森の神様を殺して森の伐採の自由を得ることで文明ができた。人類の文明の運命を象徴的に表していますね」(P 222) タイトルの「鎮守の森」は、広く地霊を祀った森という意味も込められている。「鎮守の森」の言葉自体、植物生態学の世界で国際用語にもなっているというから驚きだ。 日本も古来から木を伐採し生活の糧としてきたが、決して「皆殺し」はせず、その土地本来のふるさとの森を残してきた。しかし戦後日本で、「皆殺し」の対象外且つ土地本来の緑が残されている場所は、神社くらいだという。 本書第二部では曹洞宗大本山の貫主(住職)板橋興宗禅師、第三部では哲学者の梅原猛氏との対談が掲載されている。第一部での活動レポートを小難しく感じたら、第二部での宗教面の話から先に読んでいくのもアリかも。 人の手で森を復活させるには、人々の意識改革が必須である。環境問題や防災のためもそうだけど、森に対して普段から畏敬の念を抱くことが大切なのではないかという話が、ここでの主な議題だ。 ただでさえ、信仰心というものが欠落していて無宗教化している日本。我々にとって森は救いであると同時に、木に宿った神々を意識できるとっておきの場所でもある。 そんな森と我々の信仰心(つまり自然と寄り添う気持ち)を永続させるためには、著者が推進してきた正しい植林活動が必要なのである。 森が荒む時は、日本人の心も荒む時…。宗教色が若干臭うタイトルだと思っていたが、日本人の精神と森って、やはり切っても切れない関係だったんだ。
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本質、原理原則、理を見ようともせず生きることは、楽かもしれない。けれども、それは生きているというのだろうか。 どうせなら学ぶこと、行動し続けることを忘れずに生きていたい。 自然に永年、身を置いた人ならではの深遠な視点に触れた。
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国内外で森林再生に尽力した生態学の世界的権威が、日本特有の植生が残る鎮守の森について多角的に考察する。梅原猛との対談二篇を増補。〈解説〉中村桂子
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