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日本語の論理 増補新版 中公文庫
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日本語の論理 増補新版 中公文庫

外山滋比古(著者)

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日本語の論理 増補新版 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2024/08/20
JAN 9784122075481

日本語の論理 増補新版

¥1,320

商品レビュー

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2025/06/29

日本語という言語には創造性を刺激する役割があると教えてくれる良書である。本著は日本語の書き方を指南する本ではなく、日本語本来の想像力と感性と冗語性(細かく言わなくても通じる)の本質を教えてくれる本である。 住む場所による影響も大きいだろう。方言、風土、環境、コミュニティ、季節によ...

日本語という言語には創造性を刺激する役割があると教えてくれる良書である。本著は日本語の書き方を指南する本ではなく、日本語本来の想像力と感性と冗語性(細かく言わなくても通じる)の本質を教えてくれる本である。 住む場所による影響も大きいだろう。方言、風土、環境、コミュニティ、季節による影響、天候環境など、様々な要素が今日に至るまで日本語を豊かにしているだろう。合わせて、本著で述べている通りに「以心伝心」など言葉の力だけじゃない、仕草や所作、行動から得られる言語表現もあるということを知ることができる。 どうしたら、日本語を上手く表現できるのか。本著では文学的感性だけの学習ではなく、論理的思考を日本語でどう養うかが重要だと主張している。 さて、論理的思考を日本語でどう養い学習するかは自分次第だ。本屋に行けば、論理的思考の本は善し悪し問わず多くあり自分で調べて読みノートに手書きで要点を記録すること。学校では先生におすすめの本を教えてもらい読み先生へ共有し教えをこうこと。大にもし行くのであれば、卒論がある科目を選ぶこと、学科問わず、教授陣のドアを叩き、本や視点を教えてもらうこと。大学にいかないのであれば、隙間時間を見つけて多様な良書を読み記録し学習すること。 完璧に論理的な思考している人なんて存在しない。完璧になろうと思わなくていい。そういう、日本語の理解を深める思慮に富んだ良書である。

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2025/06/04

並行して読んでいた 谷崎潤一郎氏の文章読本と少し近い所を感じ、いつもながら面白く、勉強させていただきました。かなり古いようですが、新しく今でも課題が変わらないのではと思いました。 最後の講演の中で、フランス通信 の件 エッセイ その頃秀逸と言われてたものどんなだろう?と、中古で購...

並行して読んでいた 谷崎潤一郎氏の文章読本と少し近い所を感じ、いつもながら面白く、勉強させていただきました。かなり古いようですが、新しく今でも課題が変わらないのではと思いました。 最後の講演の中で、フランス通信 の件 エッセイ その頃秀逸と言われてたものどんなだろう?と、中古で購入します。どんなものなのか?楽しみのような不安なような、こんなの買うものか?って事も考えながら。

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2024/09/13

「思考の整理学」著者による日本語論。1973年の本の増補改訂版である。 日本語は外国語と比べて論理性に欠けると当時(今も?)指摘されることがあるが、これは異なる言語を欧米の論理のものさしで計っているからだ。日本語が非論理的なのではなく、外国語とは違う日本語ならではの論理があるとい...

「思考の整理学」著者による日本語論。1973年の本の増補改訂版である。 日本語は外国語と比べて論理性に欠けると当時(今も?)指摘されることがあるが、これは異なる言語を欧米の論理のものさしで計っているからだ。日本語が非論理的なのではなく、外国語とは違う日本語ならではの論理があるというべきだ。…というのが本旨のよう。とはいえ、欧米(またはその言語)を見習うべきという主旨の主張も織り交ぜられている。 巻末に付け加えられた講演の内容が、本書の主張を要約していて分かりやすい。 英語のパラグラフリーディングが大事とはよく言われるが、当時からこのことは著者によって指摘されていたよう。日本語の古典に段落がないことは知っていたけど、近代まで日本語に段落がなかったというのは驚いた。そういうのを聞くと、言語によって論理が違うというのにも頷けてしまう。 外国語を訳すときに、単語を文の中に入れ替えるのと同じように、文を段落の中で入れ替えて訳すことも試みられるべきだ(なぜなら、段落の中の論理構造が言語間で異るから)という主張は面白かった。 英語をネイティブと同様に学ぶことが流行っているが、それでは外国語を外国語として学ぶことによる効用が失われる。という主張も。これについては今日には馴染まないかな…。第二外国語の学習が、この外国語を学ぶ効用に相当しそう。 メモ 日本語は英語などと比べて ・動詞構文 ・人間中心で物が主語になりにくい(物と物の関係が論じられにくい) ・パラグラフを意識した文の理解がない ・聖書やハムレットに相当するような、みんなが暗誦できるほど知っている名文(書くときの土台になるもの)がない 当時の国際情勢なんかも感じられた。また、最近読んだ『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』にも通ずるところを感じた。

Posted by ブクログ