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この身体がつくってきた文明の本質
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この身体がつくってきた文明の本質
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
これまでわたしが断片的に知っていた情報を身体の特徴という切り口で一つの書籍にまとめ上げられてたなという印象でした。 ハプスブルク家の顎(クールー病)、敗血症と航海への執念、ロマノフ王朝の血友病とラスプーチンの関係など、人体の特徴から生まれてくる歴史的な流れも存在するのだなと再認...
これまでわたしが断片的に知っていた情報を身体の特徴という切り口で一つの書籍にまとめ上げられてたなという印象でした。 ハプスブルク家の顎(クールー病)、敗血症と航海への執念、ロマノフ王朝の血友病とラスプーチンの関係など、人体の特徴から生まれてくる歴史的な流れも存在するのだなと再認識させられました。
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疫病、人口問題、遺伝的変異、アルコール・カフェイン・薬物、長子相続、認知バイアスなどが及ぼした世界の歴史で終始一貫して長期に見られた傾向の結果や波及効果について探求した本。著者は宇宙生物学が専門だが科学を通して見た歴史書という感じ。特に風土病・感染症の観点からの植民地に関する分析...
疫病、人口問題、遺伝的変異、アルコール・カフェイン・薬物、長子相続、認知バイアスなどが及ぼした世界の歴史で終始一貫して長期に見られた傾向の結果や波及効果について探求した本。著者は宇宙生物学が専門だが科学を通して見た歴史書という感じ。特に風土病・感染症の観点からの植民地に関する分析が秀逸。 BEING HUMAN: HOW OUR BIOLOGY SHAPED WORLD HISTORY 【目次】 はじめに 第1章 文明をつくるソフトウェア 第2章 家族 第3章 エンデミック――風土病 第4章 エピデミック――流行病 第5章 人口統計 第6章 気分を変える 第7章 コーディング・エラー 第8章 認知バイアス おわりに
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人間の身体的な側面(遺伝子、病気に対する抵抗、人口増加・減少の原因、薬物、認知バイアス等々)に焦点を合わせた『銃・病原菌・鉄』とも言うべき著作で、ものすごい説得力がある。『銃・病原菌・鉄』がまだまだ文明というものを脳内の機能が発揮されたものと過大解釈してんじゃねーのという印象を読...
人間の身体的な側面(遺伝子、病気に対する抵抗、人口増加・減少の原因、薬物、認知バイアス等々)に焦点を合わせた『銃・病原菌・鉄』とも言うべき著作で、ものすごい説得力がある。『銃・病原菌・鉄』がまだまだ文明というものを脳内の機能が発揮されたものと過大解釈してんじゃねーのという印象を読み手にもたらすというか、世界史の見方を根本的なところから修正する必要あるんじゃという印象を持った。陸地がつながってるあいだにアフリカからユーラシアに出てきたサルの一部が、家畜と農耕とで人口を増やし、病気も増やしたけど免疫も得た。海がまたつながって遮断されたアフリカとアメリカ大陸では、家畜由来の病気とは無縁だった。ヨーロッパ人が南北アメリカ大陸にもたらした天然痘が原住民を根絶やしにしたので、らくらくとアメリカ大陸を征服できた。一方で、アフリカはマラリアと黄熱病によってヨーロッパ人を拒んでいたが、それゆえに現地をヨーロッパ化しようという考え方にならず、象牙と金と奴隷を奪いつづける収奪的な現地支配がすすめられた。19世紀以降、キニーネの生産が追いつくようになって一気に内地にまで征服が及ぶようになった。みたいな「なるほどー」というほかない一連の考察が得られて、めっちゃおもしろい。いや、断片的にはそういうこと知ってたけど、ひとつながりになる面白さがあるでしょー。人類史を俯瞰するストーリーテリングが巧みな、スリリングな1冊。
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