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「ネット世論」の社会学 データ分析が解き明かす「偏り」の正体 NHK出版新書725
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「ネット世論」の社会学 データ分析が解き明かす「偏り」の正体 NHK出版新書725

谷原つかさ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NHK出版
発売年月日 2024/08/09
JAN 9784140887257

「ネット世論」の社会学

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商品レビュー

4.3

5件のお客様レビュー

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2024/10/21

私はX(旧Twitter)はほとんど使わない。 というのも最近は過激な意見が多く、殺伐としていて心が疲れてしまうからだ。 右も左も罵倒しあって、妊婦や母親は常識がないし乗り物では嫌な思いをするし夫婦は不倫をするもので…。 でも、それって本当かな? 特に何もない人は話すことがないの...

私はX(旧Twitter)はほとんど使わない。 というのも最近は過激な意見が多く、殺伐としていて心が疲れてしまうからだ。 右も左も罵倒しあって、妊婦や母親は常識がないし乗り物では嫌な思いをするし夫婦は不倫をするもので…。 でも、それって本当かな? 特に何もない人は話すことがないのでは? 本書はそんな「なんとなく」感じている「印象」について、データ分析を元に構造や実態を解明しようとするものだ。 結論から言えば、私が感じていた「印象」(イメージ)は当たってもいるし当たってもいない。 例えば、ネット右翼は男性が顕著に多い(118頁)一方で、保守的な人の方がアクティブであるという実証はなされなかった。 同様にリベラルな人はポストをしがち、というのも統計上は当てはまらない(110頁)。 しかし、一部の人の意見がまるで大多数のように見えがちという点ははっきりと示される。 77頁にあるように、ある時期においては0.2%のアカウントが約52%のXの世論を作っていた。 繰り返し著者が言う「エコーチェンバー」の存在を感じる。 232頁にある、あなたのタイムラインは「あなた好み」に編集されているということや、 ソーシャルメディア上で見ている情報は感情的な言説であるということ、 だからこそ「事実」と「意見」を分けよという言葉は重くひびく。 私たちが見ている世界は世界の一つの形ではあるが全てではない。 皆が「私」を称賛し賛同してくれる心地よい世界は幻あるいは偽りに近い。 ネットリテラシーへの、あるいは自分と他者との向き合い方を今一度振り返り、耳にいたい言葉にも耳を傾ける。 それは辛いこともあるが、社会とはそもそもそういうものだ。 だからこそ人と人はつながったり離れたりする。 ネットから離れる強さ、自分以外の声に耳を傾けられる強さを持ちたいものだ。

Posted by ブクログ

2024/09/28

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1839599991419236392?s=46

Posted by ブクログ

2024/08/31

ネット上の情報ー様々なクセ→どのように向き合うか 世論の2側面=普遍的な民意・勝手な心情表明 リップマンの警鐘・疑似環境 世の中・みんな→誰なのか 従来世論とネット世論ー生成原理が異なる ネット世論ー能動的で非代表的 マイノリティのマジョリティ化 コミュニケーションの二段の流れ ...

ネット上の情報ー様々なクセ→どのように向き合うか 世論の2側面=普遍的な民意・勝手な心情表明 リップマンの警鐘・疑似環境 世の中・みんな→誰なのか 従来世論とネット世論ー生成原理が異なる ネット世論ー能動的で非代表的 マイノリティのマジョリティ化 コミュニケーションの二段の流れ メディア・議題設定機能 エコーチェンバー→意見の固定化 私たち自身の行動→アルゴリズムに影響 0.2%のアカウント→世論 実際の世論≠ネット世論 怒りを媒介につながる 沈黙のらせん理論ー多数派と一致→公に表明 日本の空気・雰囲気≒意見風土 絶えず出典を問う 大多数の日本人/サイレント・マジョリティに思いを馳せる必要

Posted by ブクログ

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