商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2024/08/07 |
JAN | 9784065369975 |
- 書籍
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保守政治家 わが政策、わが天命
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保守政治家 わが政策、わが天命
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商品レビュー
3.4
5件のお客様レビュー
石破さんが5度目の総裁選にて当選されたので読んでみました。国防に対するこだわりと自民党に対するご自身のお考えが分かりました。特に今話題の裏金問題など自民党のあり方が問われる機会が増えていますが、党内野党とも言われる石破さんも国民感情に寄り添った考え方です。この窮地で選出されたので...
石破さんが5度目の総裁選にて当選されたので読んでみました。国防に対するこだわりと自民党に対するご自身のお考えが分かりました。特に今話題の裏金問題など自民党のあり方が問われる機会が増えていますが、党内野党とも言われる石破さんも国民感情に寄り添った考え方です。この窮地で選出されたのでぜひ今までのご発言を実行して欲しいと期待しています。それから父親である二朗さんの話、田中角栄から受けた影響、石破茂という男を通して見た戦後の自民党政治など色々と勉強になりました。本も結構読まれているようで、日本の歴史観や政治に関する書籍の紹介があるので、それらも含めて気になる人は一読の価値があるかと。
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興味深い本だった。総理直前にあった石破茂の言葉である。彼の言論はこの本の中ではとても自由だけれど、対して今は。やりにくいのが当たり前ではあるが「本の中ではここまで言っていたのに!」と思わなくもないです。頑張れ石破さん! さて、面白かった点。 まず、田中角栄と自身を比較しながら金...
興味深い本だった。総理直前にあった石破茂の言葉である。彼の言論はこの本の中ではとても自由だけれど、対して今は。やりにくいのが当たり前ではあるが「本の中ではここまで言っていたのに!」と思わなくもないです。頑張れ石破さん! さて、面白かった点。 まず、田中角栄と自身を比較しながら金権政治からいかに距離を取りながらどうやって具体的な仕事をするのか。これ、色々書いてくれていますが、私はその前提として「金は他の人が集めていたので、党としては問題ない」という、身も蓋もない感想を持ちました。いやそれはさておき、この金権政治と距離を取ることをずっとやってるのが石破茂のいいところ。実権力を持った今、正しさを現実にできるのかが問われています。 次に、リベラルと保守の整理。 「リベラル=寛容=保守」 この石破さんなりの図式は美しいなぁと思いました。石破茂を長年支えている細野豪志は「石破茂は、内政はリベラル、外交は保守」と言っていましたがこれには深く賛同したい。今の時代の王道だと思います。 別で、百田尚樹・有本香の日本保守党に関する本も読んでいるけれど、ここで百田尚樹が「自民党はもともとリベラルだったことを思い出した…」とネガティブな文脈で語られていましたが、たしかにそう。自民党は安倍晋三氏がいなくなってしまってからリベラル化しているというのは正しい。 私はこのリベラルさは嫌いではないが、外交に関しては保守の姿勢は絶対に必要となってしまうのが現代であろう。この難しい時代に石破茂の論は矛となりうる。あとは、それを振るえるかだよなぁ。がんばれぇ……でも野党に票入れたらごめんだよ……
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石破茂氏といえば、改憲論者で、防衛大臣経験者。(失礼ながら)軍事オタクというイメージぐらいしかなかったが、この本で考えを改めなければならないと思った。 石破氏は自らを「保守リベラル」と位置付ける。保守の思想的源流はエドマンド・バークにあり、その本質は寛容性である。「人間も人間社会も完璧ではない。必ず間違いを犯す可能性がある。だからこそ、自分たちだけが正しいと思わず、常に異論、反論に耳を傾けるべきだ」という。 石橋氏が日本の保守リベラル政治家の範に置くのは、戦前に東洋経済新報社のジャーナリストとして活躍し、のちに社長となり、戦後には総理大臣となった石橋湛山である。そして石橋湛山の「小日本主義」こそ踏襲すべきであるというのである。 「小日本主義」は、戦前の日本の帝国主義的政策に対して、朝鮮・台湾・樺太を領有し、中国・シベリヤを干渉する膨張主義的な「大日本主義」を捨て、英米との貿易をすることの方が経済上の利益、すなわち国益が大きいという主張である。また、ヨーロッパ列強の真似をして植民地を拡大するのではなく、みずから率先して植民地政策を捨て、国際社会に範を示すべきで、そうすれば東洋全体、否、世界の弱小国全体を我が国の道徳的支持者とすることができ、どれだけの利益があるか計り知れない、とも言っている。 石橋氏は日中関係にも触れ、中国の軍事的台頭及び東シナ海、南シナ海における好戦的な姿勢に対しては、一定の軍事的抑止力が必要であるとしつつも、経済的、文化的、社会的な互恵関係を作り、双方にてとって利益となる、ウィン・ウィンの関係を継続させることが必要だと強調する。 そのほかの政策にも多くを語っているが、その中で興味を引いたのは、経済については、大澤真幸氏の分析を、気候変動については、斎藤幸平氏の「脱成長論」を取り挙げている。既存の保守政治家がこの二人の話を虚心坦懐に聞いている姿はほかに見たことがない。 国民の安全には特に力を入れているので、防災省の設置、ミサイル・爆撃に対するシェルターの設置も挙げている。北朝鮮からのミサイル打ち上げでJアラートばかりが鳴っても、シェルターを作るといった話は聞いたことがなかった。これでは何のために警報が鳴っていて、そのとき何をすべきかを示すことはできない。Jアラートが鳴るたびに政府の愚かさを失笑するしかなかったが、ようやく真っ当な政治家がいることに気づいた。
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