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喪服の似合う少女 ハヤカワ・ミステリ
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喪服の似合う少女 ハヤカワ・ミステリ

陸秋槎(著者), 大久保洋子(訳者)

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喪服の似合う少女 ハヤカワ・ミステリ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2024/08/01
JAN 9784150020064

喪服の似合う少女

¥2,090

商品レビュー

4.4

9件のお客様レビュー

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2024/11/01

1930年代の中国、私立探偵を営む女性のもとにひとりの女子学生が依頼を持ち込んできたことから、彼女は奇妙な因縁まつわる事件に巻き込まれていく。 端正で無駄のない筆致で綴られる、きわめて冷静なハードボイルドの筆致が、まだ年若い作者によるものだと思うとかなり驚く。並々ならぬ博識も、ほ...

1930年代の中国、私立探偵を営む女性のもとにひとりの女子学生が依頼を持ち込んできたことから、彼女は奇妙な因縁まつわる事件に巻き込まれていく。 端正で無駄のない筆致で綴られる、きわめて冷静なハードボイルドの筆致が、まだ年若い作者によるものだと思うとかなり驚く。並々ならぬ博識も、ほかの著作で片鱗を味わったものの本当に凄い。そして堅苦しさを懸念する縁遠い時代設定も「物事がどう進み、誰がなにを企てたか」をスマートに描いているので、意外なほどすんなりと物語を追える。ほんと巧い作家だと感心します。 登場人物たちが良い意味で皆「冷静な大人」ばかりなので、それなりのドロドロとした因縁話ではあるものの、激情を交わす場面はほぼなくて、さっと読んでいるととてもさらりとした読み心地に感じます。少女と探偵の、ほんのひとときの感情の擦り合いが切ない余韻をわずかに与えるくらいです。 こんな筆致でまた探偵物を読んでみたいですが、作者はまたきっと全然違うテイストの作品を仕上げられるんだろうなと思います。凄い方です。

Posted by ブクログ

2024/10/23

1934年、中華民国。女性私立探偵・劉雅弦は、葛令儀という女学生から行方不明の友人・岑樹萱を探し出してほしいという依頼を受ける。樹萱の父親が借金を抱えたまま消えたことを突き止めた雅弦は、調査中に謎の男に襲われてしまう。刺客を仕向けたのは、令儀の伯父で地元の大物である葛天錫だった。...

1934年、中華民国。女性私立探偵・劉雅弦は、葛令儀という女学生から行方不明の友人・岑樹萱を探し出してほしいという依頼を受ける。樹萱の父親が借金を抱えたまま消えたことを突き止めた雅弦は、調査中に謎の男に襲われてしまう。刺客を仕向けたのは、令儀の伯父で地元の大物である葛天錫だった。天錫はなぜ雅弦を妨害するのか。そして、令儀による依頼の真の目的とは。友情、恋慕、哀憫。錯綜する人間関係の中で、雅弦は耐え難い悲劇を目の当たりにする。ロス・マクドナルドに捧げる、華文ハードボイルドの傑作。 しばらくロス・マクドナルドは読んでいないが、影響を受けていることはよく分かった。漢詩の意味が何となくしか理解できないのが残念。もう少し漢文をまじめに学んでおけばよかった。

Posted by ブクログ

2024/10/08

出てくる女性たちが皆んないい!主役の3人ー私立探偵、富豪の令嬢、その友人で失踪した少女ーは勿論のこと、富豪の愛人や新聞記者など脇を固める女性も気に入った。劉雅弦探偵は奥が深そうで、、また会いたい。

Posted by ブクログ

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