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マニュアルには載っていない 会計士監査現場の教科書
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マニュアルには載っていない 会計士監査現場の教科書
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監査先から信頼を得るポイントは、以下の3点だ。 ・人間的に信用できる人になる ・頼りになる存在になる ・監査先に寄り添う公認会計士、と認識されるようになる 1つずつ見ていくこととする。 最初の「人間的に信用できる」とは、人間として当たり前のことができるということだ。「約束は守る」...
監査先から信頼を得るポイントは、以下の3点だ。 ・人間的に信用できる人になる ・頼りになる存在になる ・監査先に寄り添う公認会計士、と認識されるようになる 1つずつ見ていくこととする。 最初の「人間的に信用できる」とは、人間として当たり前のことができるということだ。「約束は守る」、「うそをつかない」、「自分が悪ければ謝る」といった子どものときに親から教わるようなことだ。 次の「頼りになる」とは、監査先が困っているときに助けになるということだ。専門家として能力が高く、会計や内部統制の相談をするとていねいに教えてくれる人だと助かるし、信頼できる。また、質問にいつも迅速に的確な回答をしてくれたり、厳しい状況になったときに逃げずに対応を続けたり、というのも「頼りになる」人だ。 最後の「監査先に寄り添う」は、「監査先に迎合する」こととは違う。監査先の状況をよく理解し、時間をかけて監査先の主張をじっくり聞き、結論は監査先の理解できる言葉で説明するということだ。 監査先から説明を受けるときには、職業的懐疑心をもって批判的に検討する態度と、監査先の主張を理解しようとする態度の両方が必要だ。監査論的には、監査人としては批判的な態度のみでよいはずだ。しかし、「その証拠を示してください」、「議論に飛躍があるのではないですか」、「取締役会議事録の記載と矛盾しています」、こんな物言いでたたみかけると、信頼どころかケンカになってしまう。 「この点について、何か分かるものがあると助かるのですが」、「こことここのつながりがよく分からなかったので、少し詳しく教えていただけませんか?」、「取締役会議事録に一見矛盾するようなことが書いてあったのですが、どのように理解すればよいですか」 このように、「十分に理解したいので助けてください」という態度で接すると監査先の協力を得られやすくなる。監査先も、監査人が納得しないと監査が終わらないことは知っている。またある程度監査対応の経験のある人であれば、監査手続が完了し必要な監査証拠が集まらないと監査報告書が出ないことも理解しているはずだ。監査終了という共通のゴールに向けて協力している、という姿勢で会話ができると、監査先に寄り添いながら、監査人の職務を全うすることができるはずだ 。
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