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「ビックリハウス」と政治関心の戦後史 サブカルチャー雑誌がつくった若者共同体
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「ビックリハウス」と政治関心の戦後史 サブカルチャー雑誌がつくった若者共同体

富永京子(著者)

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「ビックリハウス」と政治関心の戦後史 サブカルチャー雑誌がつくった若者共同体

2,750

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晶文社
発売年月日 2024/07/25
JAN 9784794974365

「ビックリハウス」と政治関心の戦後史

¥2,750

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2024/11/23

若者は政治に関心がないと言われるが、本当にそうなのか? 実態は関心がないわけではない、しかしどのようにそれを表現すればいいのかがわからない。1960年代〜70年代にかけて醸成された規範(反戦平和や女性解放運動、サブカルチャーの受容のあり方)へ対抗意識が1980年代の若者共同体にあ...

若者は政治に関心がないと言われるが、本当にそうなのか? 実態は関心がないわけではない、しかしどのようにそれを表現すればいいのかがわからない。1960年代〜70年代にかけて醸成された規範(反戦平和や女性解放運動、サブカルチャーの受容のあり方)へ対抗意識が1980年代の若者共同体にあった。一方でその規範自体の矛盾が1980年代の若者共同にいて花開いた。 つまり、前の世代が求めた多様性が大事という価値観を受け継ぐが、多様な価値観を獲得してきたその運動自体が、新しい規範となってしまう。 ビックリハウス内の読者投稿欄においては「反戦平和運動」的なもの、「女性解放運動」的なもの、「ロックは反権力としてメッセージを受容すべき」的なもの、が拒否される。これは多様な価値観を目指す運動がその目的をある程度達成し、その運動に内包していた「〇〇すべき」という強制力がその多様な価値観=「祖父は戦時中に〇〇したらしいけど、それは私たちにとっては面白い投稿として受容できるよね」、「バリバリのキャリアウーマンになって真面目ですごいけど、面白いの?」「自分はロックを自由に聴いているだけ」などのように茶化して受け入れることで、80年代の若者共同体のオリジナルな受容、自分達らしさを表現していた。 それは「政治に無関心な若者」、つまり政治に関心がないわけではないが、政治活動や運動という表現を忌避する若者という現象がそこには現れていた。

Posted by ブクログ

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