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逆説の日本史(28) 大正混迷編 南北朝正閏論とシーメンス事件の謎
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逆説の日本史(28) 大正混迷編 南北朝正閏論とシーメンス事件の謎

井沢元彦(著者)

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逆説の日本史(28) 大正混迷編 南北朝正閏論とシーメンス事件の謎

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2024/07/26
JAN 9784093891653

逆説の日本史(28)

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商品レビュー

4

8件のお客様レビュー

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2025/01/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

 前半部は明治の元老伊藤・西園寺の国際協調穏健路線と山県・桂の軍拡強硬路線の攻防及び、軍拡路線が後の大日本帝国の滅亡にいかに繋がっていったかが書かれている。自分達は歴史の結果を知っているので、現代の価値観で当時を善悪で判断するべきではないと思うが、当時のより戻しが強く、現代社会は右から左に大きく振れた状態で当時と同じ状況になっており、逆に歴史が生かされていないと感じた。また日清日露戦争の成功体験の悪弊部分が、第一次世界大戦で顕在化する第一歩として解説されており、この辺りの歴史が直接現代に繋がっていることを実感できた。

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2024/12/22

改めて新聞(マスコミ)の恐ろしさを実感した。真実ではなく、自分の主張を第一に報道するという姿勢は戦前から変わっていない。 宗教や経済など多角的な視点で目から鱗の解説は有り難いが、雑誌連載のため相変わらずクドい。

Posted by ブクログ

2024/09/29

本書は大正記。 政党政治には当初は超然主義だった伊藤博文、フランス帰りの西園寺公望の目指した政党政治。かたや山県有朋と腰巾着の桂太郎。山形ー桂のラインが問題を起こすと火消し役に使われていたと井沢さんが評する桂園時代の内実。 西園寺はパリで中江兆民と親しくなり、帰国後、東洋自由新聞...

本書は大正記。 政党政治には当初は超然主義だった伊藤博文、フランス帰りの西園寺公望の目指した政党政治。かたや山県有朋と腰巾着の桂太郎。山形ー桂のラインが問題を起こすと火消し役に使われていたと井沢さんが評する桂園時代の内実。 西園寺はパリで中江兆民と親しくなり、帰国後、東洋自由新聞を創刊し、社長西園寺、主筆兆民という陣容。天皇から内諭で西園寺は辞す。 山県は軍人は政治に関与するなという立場で軍人勅諭を定めている。軍部大臣現役武官制は政党も影響が軍に及ぶのを嫌ったためとあるが、実際は組閣を妨害し、軍の横暴を招く。山県は満州の植民地化には反対している。結果から井沢さんは政治家として山県は二流と断罪している。満州植民地化に動いたのは児玉源太郎。司馬遼太郎の「坂の上の雲」では膠着状態だった旅順要塞攻略を解決した軍神のように描かれていたが、…。 井沢さんの筆は新聞社に対する非難に多く割かれている。紙面を売らんが為、事実を捻じ曲げ、ロクに裏を取らず、国民を扇情したと。阿部政務局長へのテロ殺害、そして五一五事件。五一五の犯人達に対し百万を超える減刑嘆願があったという。 中国への進出をせよという世論と軍部と押し留めようとした西園寺。まずいタイミングで第一次大戦の勃発で、火事場泥棒を働く日本。 最後は何故兵站が重視されなかったのか、戦地でも白米有難がったのかという考察。苦戦して戦死してこそ名誉という恐ろしい心情がマスコミによる洗脳が進んでいった結果ということが朝日新聞が公募した軍国歌謡「父よあなたは強かった」で示される。 戦前の我が国はキチガイみたいな国だ。そしてこの後は亡国の道へ一直線ということになるんだな。

Posted by ブクログ

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