商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
| 発売年月日 | 2024/09/10 |
| JAN | 9784569904238 |
- 書籍
- 文庫
赤と青とエスキース
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赤と青とエスキース
¥858
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商品レビュー
4.4
609件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
青山さんの文章は上品で優しく、読みやすいのでサラサラと頭に入ってくる。 きっとまた点と点がどこかで繋がってくるんだと思っていたけど、ずっと線だった…! 最後まで読んだ後に、何度も戻って読み返した。 蒼と茜=ブーとレイには全く気が付かなかった。 ユリさんも理解あるオーナーで、レイと繋がりが続いていて良かった。 ずっとブーとレイが中心の物語であるわけで、周りの変化や環境をナチュラルに種明かししていくような流れが気持ちいい。
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エスキースとは、本番の絵を描くための設計図のようなものだ。下絵ともいう。 そこには、これから描こうとする完成形がある。 こうしたい、こうなるはずだ、と自分なりの理想を描く。 けれど、エスキースはあくまで下絵だ。 実際に描き始めれば、思ったように線が引けないこともある。予想し...
エスキースとは、本番の絵を描くための設計図のようなものだ。下絵ともいう。 そこには、これから描こうとする完成形がある。 こうしたい、こうなるはずだ、と自分なりの理想を描く。 けれど、エスキースはあくまで下絵だ。 実際に描き始めれば、思ったように線が引けないこともある。予想していなかったことが起きて、最初に思い描いていたものとは違う形になることもある。 たぶん、生活も同じなのだと思う。 自分にも、働く前に思い描いていた仕事の姿があった。「こんなものを作りたい」と思って会社に入った。 けれど、実際に働き始めると、ときどき分からなくなる。 これは、誰のために作っているのだろう。 自分が苦労して、考えて、悩んで、ようやく形にしても、その過程を知る人はほとんどいない。 誰かにとっては、気がついたときにはそこにあるものにすぎない。 そして一つ作り終えれば、また次へ行く。 次を作り、その次を作る。 働く前に自分が描いていたエスキースとは、ずいぶん違っていた。 これでいいのだろうか。そんなことを考える。 けれど、自分が作ったものを見て、何かを思う人はきっといる。 「どうやって作ったのだろう」と考える人もいるかもしれない。 そこで暮らす人もいる。 毎日そこを通る人もいる。 何年か経って、懐かしい景色として思い出す人もいるかもしれない。 その人たちは、作った人間の名前も、そこでどんな苦労があったのかも知らない。 それでも、完成したものを見て、そこに何かを感じることはできる。 もしかすると、作品というものは、作り手が完成させた瞬間に完成するのではないのかもしれない。 作った人の思いだけではなく、 それを見た人、使った人、そこで過ごした人の思いが重なって、少しずつ作品になっていく。 そう考えると、最初に描いたエスキースと完成したものが違っていても、それでいいのかもしれない。 エスキースは、完成品そのものではない。 そこから思い通りにならないことをいくつも経て、 自分の知らない誰かの時間や思いまで重なって、 ようやく一つの作品になっていくのだと思う。
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最後の回収は痺れたー。 赤と青、そういうことかと。、 一つの絵画を通してあったかい気持ちになれるお話。 額縁にも絵と同じくらい想いが込められているとわかったから、 今後見てみようと思う。 絵を引き立たせるための額縁。
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