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養老孟司と小檜山賢二 虫本
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養老孟司と小檜山賢二 虫本

養老孟司(著者), 小檜山賢二(著者)

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養老孟司と小檜山賢二 虫本

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 クレヴィス
発売年月日 2024/07/23
JAN 9784911003251

養老孟司と小檜山賢二 虫本

¥2,970

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2024/09/28

カブトムシは「虫の王様」とも呼ばれ6㎝程の奴もいるが、1㎝前後の虫が多いように思っている。 実際は数ミリ程度の小さい虫が大多数なのかも知れないが、小さいが故に目に入ってこないし、どんな奴なのかもちゃんと見ていない。 本書の写真は、2㎜の虫なら20㎝(100倍)程に拡大して見せて...

カブトムシは「虫の王様」とも呼ばれ6㎝程の奴もいるが、1㎝前後の虫が多いように思っている。 実際は数ミリ程度の小さい虫が大多数なのかも知れないが、小さいが故に目に入ってこないし、どんな奴なのかもちゃんと見ていない。 本書の写真は、2㎜の虫なら20㎝(100倍)程に拡大して見せてくれる。 普通は接写してもピントが体の一部にしか合わないらしい。 そこで、何度も撮影して、ピントがあった部分だけを合成して"一体の虫"に仕上げる「深度合成」という技術を使っているそうだ。 そんな手間暇かけて創られた虫の写真集だ。 2㎜の虫が驚くほど複雑かつ精密で実にカラフルであることを知ることになる。 なぜ、そんな姿になったのか、と思う虫たちが多数登場する。 500万種はいると推定される虫がそれぞれに進化してたどり着いた結果で、 全ての虫にとって、現在の姿が地球で生きるための最適解だったんですね。 私が虫を見ていつも思うこと。 科学が進歩して高性能なロボットがいろいろ作られているが、2㎜の虫を再現したロボットは作れないだろう。 そう確信できるほど、虫(生き物)は驚異的な存在だということだ。 写真の合間に「養老先生が考えていること」「養老先生の虫語録」があって、こんなふうに虫と接しているんだということがわかる。 ここに、つぶやくように書かれていることが心に刺さる。(以下にいくつか紹介します) どうして虫が好きなのかと聞かれても、好きなものは好きなのだとしか答えられない。 好きに理由なんか要らない。 趣味はやめる必要はないので、自分がやりたいように、気持ち良いように、やってみればいいのです。 実際のものをしっかりと見ないで、「こういうものだ」と決めつけ「わかったつもり」になると、面白い世界へのドアを閉じることになる。 言葉にならないような美しいもの、変なもの、思いがけないものをたくさん見て、感じて、そこから考える。 自然には、新しい発見が無限にある。 虫の世界で分かったことは、人間にもあてはまるかもしれない。

Posted by ブクログ

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