商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2024/07/17 |
JAN | 9784569853826 |
- 書籍
- 新書
「叱れば人は育つ」は幻想
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「叱れば人は育つ」は幻想
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商品レビュー
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14件のお客様レビュー
著者の「叱る依存」を悪とした主張に完全な同意はできないが、色々な気づきを与えてくれる内容だった。対談のどれもが趣深いが、最後の佐渡島庸平氏が印象的だった。前さばき、後さばきの概念があり、前さばきの上手い人つまり「予測力」の能力がある人は叱る原因を前もって回避しているという。これに...
著者の「叱る依存」を悪とした主張に完全な同意はできないが、色々な気づきを与えてくれる内容だった。対談のどれもが趣深いが、最後の佐渡島庸平氏が印象的だった。前さばき、後さばきの概念があり、前さばきの上手い人つまり「予測力」の能力がある人は叱る原因を前もって回避しているという。これには納得した。事が起こってしまった後のさばきが上手い人は、仕事上では誰もが「できる人」認定してしまう節があるが、前さばきが上手い人は、そもそも問題が発生することがないのでその能力に周りは気づかなく、能力を軽視されてしまう。「叱る」の趣旨とは外れるが、この部分のやり取りは大変、会社員として働くうえでは貴重は知見であった。
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教育界、スポーツ界、ビジネスの現場、そして家庭で”叱る”という行為と結果について、疑念を抱いた人と著者との対談集。 だいたい納得いくし、叱らないという行為を選ぶことには偉いなと感心するし、本人の自己決定意思がない限り、叱る行為に意味がない、ということも同意する 叱っても意味が...
教育界、スポーツ界、ビジネスの現場、そして家庭で”叱る”という行為と結果について、疑念を抱いた人と著者との対談集。 だいたい納得いくし、叱らないという行為を選ぶことには偉いなと感心するし、本人の自己決定意思がない限り、叱る行為に意味がない、ということも同意する 叱っても意味がないから叱らない、本人の自己決定意欲を引き出す。教育、スポーツ、ビジネスにおいて、結局他人の人生に責任を持たない立場になれれば、叱らずとも問題は発生しない。事前の対話が大事、フィードバックが大事という方向で解決を目指すのであろう。 スポーツ界は怪しいが、教育、ビジネス界も叱るという行為に関しては、かなり否定的になっているので、環境改善のための理論武装の一旦となりうる。 ただ、親子関係のように、単純に見切ることができない相手で、対話が成り立たない状態のときに、叱らずに済ませられる聖人がいるのだろうか。 コルク者佐渡島氏のように、子供が不登校だからといって、本人が気づくのをただ待てるほど、人は強くない。親もただの人間。
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元女子バレーボール日本代表の大山加奈さんとの対談が印象的だった。 小さいときから才能を発揮し、第一線で戦い続けプロになった。厳しい練習や指導にも、それがレベルの高い証拠と疑わずに食らいついた。成長期に無理をして体を痛め、それが原因で選手生命は長くはなかった。 私が子どもに小さ...
元女子バレーボール日本代表の大山加奈さんとの対談が印象的だった。 小さいときから才能を発揮し、第一線で戦い続けプロになった。厳しい練習や指導にも、それがレベルの高い証拠と疑わずに食らいついた。成長期に無理をして体を痛め、それが原因で選手生命は長くはなかった。 私が子どもに小さいうちからスポーツをやらせたくないと思ったのは、これが理由だな。 大人の厳しい指導で子どもに力はつくかもしれない。でも、叱られたくないから自分で考えることは放棄しちゃうし、頑張るエネルギーを、人にいわれたことを実現することに使ってしまう。成長期で不安定なのに、真面目な子ほど頑張りすぎて、運が悪ければ体を壊してしまう。 スポーツの世界は今だに厳しいが善というイメージがある。「強い」から「楽しい」に変わっていくといいのにな。 早熟だけが才能ではない。人生100年時代なんだから、子どもにあまりプレッシャーをかけない世界になってほしいなぁ。
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