商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2024/07/11 |
JAN | 9784065362273 |
- 書籍
- 文庫
ベルクソン哲学の遺言
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ベルクソン哲学の遺言
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前田英樹の著作からは、いつも深々とした読後の余韻と、大切なものに触れさせてもらったという実感をもらうことができる。 やや図式的にまとめてしまえば、人間の知性は物質の解明には役立つが、生命、精神の解明には役に立たない、そのためには直観が必要ということを、最も明晰に語ってくれたのが...
前田英樹の著作からは、いつも深々とした読後の余韻と、大切なものに触れさせてもらったという実感をもらうことができる。 やや図式的にまとめてしまえば、人間の知性は物質の解明には役立つが、生命、精神の解明には役に立たない、そのためには直観が必要ということを、最も明晰に語ってくれたのがベルクソンであるということを、味わい深く解説してくれている。 一部引用する。 数学が作り出した微分の観念は、純粋な持続への全体的な直観から生まれている。が、この直観は科学になることによって、元の直観が捉えていた運動、持続を犠牲にした。 哲学とは、このような犠牲への抵抗でなくて何だろう。物質の、身体の、「人間的なもの」の水面へと浮き上がってきて科学に変貌しようとする直観を、始めの深さへと押し戻す努力でなくて何だろう。 美しくも、正確な哲学の定義である、と私には思える。
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