商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2024/07/05 |
JAN | 9784087718676 |
- 書籍
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日月潭の朱い花
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日月潭の朱い花
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商品レビュー
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25歳のサチコは、不条理な派遣から逃れて台湾で偶然再会した在日コリアンのジュリといっしょに住む。 古物商で見つけた革製のトランクのなかから古い日記帳を見つける。 それは、日本統治時代の台湾を生きた女学生が、書いた日記だった。 その日記を読んだときから普段は引きこもりのジュリが、そ...
25歳のサチコは、不条理な派遣から逃れて台湾で偶然再会した在日コリアンのジュリといっしょに住む。 古物商で見つけた革製のトランクのなかから古い日記帳を見つける。 それは、日本統治時代の台湾を生きた女学生が、書いた日記だった。 その日記を読んだときから普段は引きこもりのジュリが、その女学生の行方を調査するようになり… 現代のサチコとジュリが、時をこえて日記の少女の行方を探すのだが、植民地台湾の生活に触れて思う重たい気持ちや知らなかったやるせなさなども考えさせられる。 それだけではなくこの二人のアイデンティティも求める旅にもなっている。 探して、追い求めて、ときには苦しみも伴い、だけど断ち切れない思いが伝わってくる。 そのなかに台湾の情景も目に浮かぶほどの描写で表現されている。 それでいて日記だけでは推察できなかったこと…最後にはミステリーだと感じた。
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日本統治下の台湾と現在の台湾を舞台にした物語。親日家が多いイメージだけど、日本統治下時代は平等な立場ではなく、支配者と従属者の関係であり多くの犠牲を強いていたことを忘れてはいけない。そして朝鮮の問題にも触れられている。決して堅苦しい内容ではなく、ミステリーやサスペンス、台湾の風習...
日本統治下の台湾と現在の台湾を舞台にした物語。親日家が多いイメージだけど、日本統治下時代は平等な立場ではなく、支配者と従属者の関係であり多くの犠牲を強いていたことを忘れてはいけない。そして朝鮮の問題にも触れられている。決して堅苦しい内容ではなく、ミステリーやサスペンス、台湾の風習やグルメ、ファッション、サブカル、そして日常生活が生き生きと描かれており、複雑な環境で育った二人の心情も細やかに描写されていて読みごたえがあった。 先日読んだ『台湾漫遊鉄道のふたり』と同じく百合要素あり。日本統治時代の台湾と百合が重なってどうしても思い出してしまった。
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台北で暮らす日本人女性が見つけたのは戦中の日記。行方不明になった女性がどこに行ったのかを探すミステリー。 書いたのは女性だと思ってたら男性だと知って驚いた(女=こう、男=こうという自分の感覚が間違ってるのかも)爽やかに描く冒険譚、面白かった。
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