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有と無 見え方の違いで対立する二つの世界観
1,980円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | dZERO/トランスビュー |
発売年月日 | 2024/06/28 |
JAN | 9784907623715 |
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有と無
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「30秒以内で次の質問に思いつくだけ書き出してください。①家の中にあるもの、②家の中にないもの」。「序章」にある質問ですが、①は簡単に書き出すことができ、身近にあって具体的なもの。②はなかなか思い出せず、抽象的なものになりがちとあります。「有」に注目するか、「無」に注目するかで人の思考パターンも異なり、これが論争や意見対立が生じる要因になっているという分析です。 問題が「有る」ことへの対処法が「問題解決」で、「無い」状態の場合は「問題発見」。対応もそれぞれ「改善」、「イノベーション」になるというのは妙に腑に落ちました。 細谷功氏の『具体と抽象』は名著の誉れ高く、最近では、『フローとストック』も上梓して、「具体・抽象」「フロー・ストック」の4象限で思考回路が動き、定着していくことを提起しています。メタ認知を引き出す思考パターンを様々に分析する著者ですが、今回の「有と無」も斬新な切り口を提示しています。 細谷功氏は「ものの見方」がとてもユニークで、これから『無理の構造』『自己矛盾劇場』『アリさんとキリギリス』も読もうと思います。
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著者は、「ある型」の思考回路は、「あるもの」に目を向ける。「ない型」の思考回路は、「ないもの」も視野に入れる。その両者の圧倒的ギャップが世の中を動かしていると述べる。「ある型」の思考回路では「正解がある」ほんの一部世界を、世界全体だと思い込いこむ。しかし、私たちの人間社会は多くの...
著者は、「ある型」の思考回路は、「あるもの」に目を向ける。「ない型」の思考回路は、「ないもの」も視野に入れる。その両者の圧倒的ギャップが世の中を動かしていると述べる。「ある型」の思考回路では「正解がある」ほんの一部世界を、世界全体だと思い込いこむ。しかし、私たちの人間社会は多くのルールや常識といった「抽象概念」によって支配されている。このような抽象概念に目を向ける「ない型」の思考回路の人は、世の中を支配する抽象度の高いルールを理解しあっという間に具体しか見ていない人たちとの差を広げていく。 アリストテレスの時代から人は自分の目の前の事象のみが世界のすべてであり、自分の知らないもの「ないもの」に目を向けない。自分の知っている世界「あるもの」の外側に無限の可能性が広がっているのである。
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「有」と「無」のような対称性のある概念でも、実際は非対称であったり互いの間に非連続な変化があったり、物の見方について新たな別の視点があるんだということを教えてくれる一冊。
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