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経学少女伝 ~試験地獄の男装令嬢~ MF文庫J
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経学少女伝 ~試験地獄の男装令嬢~ MF文庫J

小林湖底(著者), あろあ(イラスト)

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経学少女伝 ~試験地獄の男装令嬢~ MF文庫J

748

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2024/06/25
JAN 9784046837059

経学少女伝 ~試験地獄の男装令嬢~

¥748

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2025/12/17
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『経学少女伝 ~試験地獄の男装令嬢~』は、学問と制度を物語の中心に据えることで、知の重みそのものをドラマへと昇華させた、きわめて誠実な作品である。 試験という、一見すれば地味で閉じた題材を用いながらも、本作はそこに人間の欲望、焦燥、誇りを鮮やかに映し出している。 男装令嬢という設定は、単なる装飾や話題性にとどまらず、学問をめぐる社会構造の歪みを浮き彫りにする装置として機能している。 性別や身分によって学ぶ権利が制限される世界で、主人公が知を武器に道を切り開いていく姿は、静かでありながら確かな力を持って胸に迫る。 そこには奇跡やご都合主義はなく、積み重ねられた努力と忍耐だけが描かれている点が、この物語に揺るぎない説得力を与えている。 また、経学という硬質な題材が物語に奥行きを与えている点も特筆すべき。古典や思想は単なる背景説明ではなく、登場人物たちの価値観や対立の根幹を成しており、知識がそのまま人格と生き方を形づくっている。 試験の場面ですら、勝敗以上に「何を信じ、何を選び取るのか」が問われる構造になっており、自然と知の意味について考えさせられる。 全体を通して感じられるのは、学ぶことへの真摯な肯定である。知は人を選ばないが、社会は人を選ぶ。その矛盾を直視しながらも、それでもなお学ぶことに価値があると語りかける本作の姿勢は、静かで力強い。派手な興奮ではなく、読み終えたあとに確かな重みとして残る余韻こそが、この作品の最大の魅力だろう。 『経学少女伝 ~試験地獄の男装令嬢~』は、知を尊び、努力を信じる物語である。学ぶことの厳しさと尊さを真正面から描き切った、実直で骨太な一冊。 著者初読。KU。

Posted by ブクログ

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