がん闘病日記 お金よりずっと大切なこと

森永卓郎(著者)

• 販売会社／発売会社: フォレスト出版
• 発売年月日: 2024/06/21
• JAN: 9784866809380

商品レビュー

2024/08/10

死に際して、アリもキリギリスも後悔も満足もしない。ただ、運命を受け入れるのみ。…余命宣告。人生を振り返る。あんなこともこんなこともあった。やりたいことはやってきた。ガンで死ぬのも悪くないと思える。死への準備ができる。銀行口座を整理し、残される人の面倒を減らす。気分高揚。残された短い時間を思いっきり生きる。童話作家になりたかった。才能はあるはず。ここで披露する。後のことは考えなくてよい。書けなかったことを書く。言わずには死ねない。…「無人島のふたり」とは違う。逃病せずに闘病してる。まだ、戦いは続いている。

2024/08/01

小生の読んだ著者の書籍は３冊目となった。著者の仕事の量は半端無いのに驚いた。夜も寝ずに活躍とは！そしてガンを発症するとは、それでも前向きに執筆に励むとは！常に前向きに考えて活躍する姿に感服した！病を克服してこれからも活躍して欲しい。

2024/07/28

闘病日記から学ぶ事は多い。モリタクさんはどんな死生観をお持ちなのか気になり手にした。

いつ死んでもいいとは思わないけれど、延命にはこだわらないというのは、やりたい事をやり尽くしたという充実感があるから…

子育て現役世代には持てない心境。
やり残したことはないと思えるほど現役世代に充実した生き方ができればいいけれど、なかなか難しい…
ついつい出来ない言い訳ばかり考えてしまうけれど、出来ることからやるしかないのだろうな。

最近のモリタクさん、以前より自由に言いたいことを言っているなぁと思っていたけれど、
子育てを終え年金生活となったことで、必死で働く必要もなくなり、自らに課していた言論統制を解いたというのも納得。
「ザイム真理教」「書いてはいけない」はそうした心境で書かれたのだろうからきっと真実が書かれているのだろう。一読してみたい。

モリタクさんの書かれた童話がいくつか収録されているけれど、皮肉たっぷりで大人向けのグリム童話のよう。
とびきり心に残るというわけではないけれど、モリタクさんらしい切り口だなと微笑ましく読み進めた。

モリタクさんに残された時間はどれ程なのかわからないけれど、家族のために残務処理も済ませたようだ。
あとは後世に残るような書籍を手掛けて欲しい。