商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 2024/06/05 |
JAN | 9784794227294 |
- 書籍
- 文庫
前-哲学的
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前-哲学的
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20世紀の倫理――ニーチェ、オルテガ、カミュ (1倫理なき時代の倫理/2啓示はいつその効力を失ったのか?/3人間中心主義の流れ──ラブレー、モリエール、ラ・ロシュフーコー公爵/4道徳の歴史主義──ホッブズ、ロック/5道徳の系譜学へ/6大衆社会の道徳/7「超人」道徳/8大衆の反逆/...
20世紀の倫理――ニーチェ、オルテガ、カミュ (1倫理なき時代の倫理/2啓示はいつその効力を失ったのか?/3人間中心主義の流れ──ラブレー、モリエール、ラ・ロシュフーコー公爵/4道徳の歴史主義──ホッブズ、ロック/5道徳の系譜学へ/6大衆社会の道徳/7「超人」道徳/8大衆の反逆/9不条理の風土/10異邦人の倫理/11抵抗の理論と粛清の理論/12反抗の倫理/13ペスト患者あるいは紳士の礼節) アルジェリアの影――アルベール・カミュと歴史 (1徹底的に属人的な思想/2『シシュポスの神話』/3サルトル=カミュ論争/4男か/男でないか/5絶対的なものと真理に対する情熱) 「意味しないもの」としての〈母〉――アルベール・カミュと性差 鏡像破壊――『カリギュラ』のラカン的読解 アルベール・カミュと演劇 声と光――レヴィナス『フッサール現象学における直観の理論』の読解 面従腹背のテロリズム――『文学はいかにして可能か』のもう一つの読解可能性 (1「謎」への誘い/2『コンバ』の思想的立場/3『コンバ』におけるブランショ/4占領時代のブランショ/5読解I/6読解II/7読解III/8読解IV/9結語)
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本書は、内田先生が80年代から90年代にかけて書いた、フランス文学、哲学についての論文をまとめた一冊。正に「論文」の形式で書かれているので、最近の語り口調の文章とはかなり色合いを異にするが、読み応えは十分。 以下、主な感想。 ・冒頭の「20世紀の倫理」 道徳、倫理は超歴...
本書は、内田先生が80年代から90年代にかけて書いた、フランス文学、哲学についての論文をまとめた一冊。正に「論文」の形式で書かれているので、最近の語り口調の文章とはかなり色合いを異にするが、読み応えは十分。 以下、主な感想。 ・冒頭の「20世紀の倫理」 道徳、倫理は超歴史的なものではなく、歴史的に形成されてきたものであり、ニーチェの「神は死んだ」により、啓示・神の戒律がその効力を完全に失ってしまったこと、そうした中、大衆社会において倫理はいかにして成り立つものであるかを、ニーチェ、オルテガ、カミュを通して考えたもの。丁寧に論旨がまとめられていて分かりやすい。 ・「鏡像破壊」 カミュの『カリギュラ』では鏡が大きな役割を果たしているが、その意味をラカンの鏡像段階で読み解こうとするもの。ラカンの鏡像段階論の解説もされているのだが、ラカンが良く分からないので、本論文の論旨も十分には理解できなかった。 ・「面従腹背のテロリズム」 モーリス・ブランショの『文学はいかにして可能か』を、ドイツ占領軍当局の検閲下における暗号で書かれた政治的テクストとの仮説の下、その暗号を解読しようとするもの。当時の政治的、文学的党派、分派などの状況が分からないので、全く歯が立たなかった。
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