商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2024/06/07 |
JAN | 9784120057885 |
- 書籍
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オパールの炎
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オパールの炎
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商品レビュー
3
28件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
職場の人に「はい読んで」って渡されて読んだ本。 私は女だけど、こーゆう女性解放で戦ったんだぜー的な話はあんまり好きじゃない。 でも、こーゆう人たちがいるから、いまいろんな恩恵を受けているとは思ってる。 塙玲衣子という女性を調べているライターさんが、当時のいろんな関係者に話を聞いている。その関係者さんの証言でできている物語。 私は知らなかったけど、どうやらモデルとなる実在の人物がいるらしい。そのモデルとなったのは榎美沙子。 まだ昭和の頃、副作用や性風俗などの影響を鑑みて、ピルが使用できなかった頃。 塙玲衣子たちが、ピル解禁同盟というのを作った。男性本位の避妊でなく、女性自ら自分の体を守るためにピルを服用すること。そして、もしも妊娠してしまった時は中絶ができること、を目的とした会だったのだが、だんだんおかしくなっていく。 不倫した、一方的に交際辞めた、という男性の職場に行って,ピンクのヘルメットかぶってシュプレヒコールで非難するのだ。 そんな事をしたら、相手は社会的に抹殺される。 会社もたまったもんじゃない。 マスコミは大喜び。 そして、宗教団体を始めたり選挙に出て惨敗したり。 そのうち、ピ解同盟は消滅。 塙玲衣子は行方が分からなくなり、どこかで孤独死きたという噂になっていた。 ってのをジャーナリストがいろんな人に話を聞いて調べている。 調べているのは現代なので、ピルは普通に避妊用でも生理痛軽減などにも使うし、中絶だって禁止されてない。 もしかしたら、これらの活動のおかげで私らが恩恵をいた抱いてるのかもしれないけど、でも、不倫相手の会社に行ってシュプレヒコールするのも,宗教団体つくるのも、 やっぱり、なんだかなぁーって思ってしまうわ。 最後、ご本人の手記的なものが出てきたけどその辺の事がかかれてなくて、もやもや。 そこをしりたかったな
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ライターが関係者たちにインタビューしていく形式。女性の権利のために働いた女性活動家の塙玲衣子が表舞台から消えた後の人生を追っていく。世間から、仲間から、被害者から。それぞれの目線でその人物像は変わっていく。最後はっきりとした結末がないけれどそれは読者から見た「塙玲衣子」はどんな人...
ライターが関係者たちにインタビューしていく形式。女性の権利のために働いた女性活動家の塙玲衣子が表舞台から消えた後の人生を追っていく。世間から、仲間から、被害者から。それぞれの目線でその人物像は変わっていく。最後はっきりとした結末がないけれどそれは読者から見た「塙玲衣子」はどんな人物かと問われているようだとも感じた。
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時代に先駆けてピル解禁を訴えていた女は――突然、姿を消した。謎多き女をめぐる証言から、世の理不尽を抉りだす圧巻の傑作長篇。
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