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虚構推理(21) マガジンKC
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虚構推理(21) マガジンKC

片瀬茶柴(著者), 城平京(原作)

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虚構推理(21) マガジンKC

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2024/05/16
JAN 9784065355541

虚構推理(21)

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2024/06/07

飛島龍子のベールの下には何が有るか?それは殺人現場にて生じた密室の謎を解くよりも難しい 大昔の殺人事件の真実ならばそれらしい虚構を組み上げて関係者を納得させれば真相と符合していなくても大きな問題にはならない しかし、下手に確認可能なベールの謎は真相が明らかになってしまうが故に推測...

飛島龍子のベールの下には何が有るか?それは殺人現場にて生じた密室の謎を解くよりも難しい 大昔の殺人事件の真実ならばそれらしい虚構を組み上げて関係者を納得させれば真相と符合していなくても大きな問題にはならない しかし、下手に確認可能なベールの謎は真相が明らかになってしまうが故に推測と外れていても外れていなくてもショッキングな事案となってしまう場合がある 『飛島家の殺人』はそういった代物となったね…… 御家の為に事件を隠蔽しようとした事が過ちの始まりというのが本作で扱われた密室の厄介な点 多少の痛みを伴ったとしても、真相をとことんまで突き詰めていれば、今とは違った光景が見えたかも知れない。でも、それは目撃者の話が出たから思う事で 似た要素は龍子のベールにも見る事が出来るね 龍子がベールを被るのは一時的な逃避、そう思っていたから関係者もベールの向こう側を明らかにしたりせず放置した。それが50年も続いてしまった事で開くのが難しい密室と化してしまった 今更になって開こうとするから化け物の寝床に手を突っ込むかのような恐怖すら齎す暗闇となってしまったわけだ 琴子が示したのは悲劇を悲劇として扱う仮説、そして悲劇を怪異譚として扱うもう一つの仮説 琴子の口ぶり的には後者の推理をこそ真相に近いと睨んでいるようだけど、ならばベールの向こう側には何が有るのかと漫画版での表現も相まって恐ろしく感じてしまうラストでしたよ…… そんなミステリらしさに満ちた後味を感じられただけに、MK-Ⅲが暴れ回るアホな話が続く構成にはズッコケてしまったけども! しかもあのアホな騒動、ちゃんと真相とかある代物だったんだ…。それこそ何だか負けた気分になってしまうよ…… 新エピソードの『廃墟に出会う』は九郎の高校時代に絡むお話となりますか 琴子の高校時代なら何度か描かれてきたけど、九郎の高校時代は初だっけ?この頃から紗季と付き合ってたんだ。彼女は彼女でお久しぶりな存在だね 懐かしい話に手を伸ばすかの如きお話は相良の姉が殺された件とどう関わってくるのだろうか?

Posted by ブクログ

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