商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 亜紀書房 |
発売年月日 | 2024/04/22 |
JAN | 9784750518329 |
- 書籍
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自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと
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自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと
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商品レビュー
3.4
6件のお客様レビュー
なかなか深くまで入り込めない。言葉を主に、言葉を大切に扱っていると感じるが、実はその奥にある言葉ではとらえられない領域に光を当てて我々に見えるようにしてくれているのだと思った。だが、わたしの力量が足りないのか、あるいは結局言葉によってしか受け止めることができないのか。今一度研鑽し...
なかなか深くまで入り込めない。言葉を主に、言葉を大切に扱っていると感じるが、実はその奥にある言葉ではとらえられない領域に光を当てて我々に見えるようにしてくれているのだと思った。だが、わたしの力量が足りないのか、あるいは結局言葉によってしか受け止めることができないのか。今一度研鑽して、改めて読んでみたいと思う。
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『悲しみの秘儀』に感銘と衝撃を受けて以来、若松さんの本を読むのは背筋がピンと伸びる感覚になる。 どこまでも深い。本一冊としての重みだけでなく、言葉や表現一つ一つに質感があり、厳密だけど限りなく余地がある。 私がこの本を本当の意味で読むには、まだまだ何もかも未熟なのかもしれないと思...
『悲しみの秘儀』に感銘と衝撃を受けて以来、若松さんの本を読むのは背筋がピンと伸びる感覚になる。 どこまでも深い。本一冊としての重みだけでなく、言葉や表現一つ一つに質感があり、厳密だけど限りなく余地がある。 私がこの本を本当の意味で読むには、まだまだ何もかも未熟なのかもしれないと思わされた。いつかまた読み返したい。
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名言たくさんでガンガンメモりました!!引用されていた本がどれも読んだことのない本ばかりで、ただただ無知の知を感じさせられた…人生生涯勉強だなぁ。 p.36 知を蓄える。すると人は無意識に知において貧しい人を軽んじるようになる、とメーテルリンクは警告する。知だけではないのかもし...
名言たくさんでガンガンメモりました!!引用されていた本がどれも読んだことのない本ばかりで、ただただ無知の知を感じさせられた…人生生涯勉強だなぁ。 p.36 知を蓄える。すると人は無意識に知において貧しい人を軽んじるようになる、とメーテルリンクは警告する。知だけではないのかもしれない。私たちは何かを必要以上に蓄え始めるとそれを持たざるものを軽んじるようになるのかもしれない。 メーテルリンクは、知に優れた人だった。それゆえに知の危険を深く自覚してもいた。彼はこの言葉を、他者に向けて書く前に、自らの胸に突きつけている。そうした姿勢が、この本を、世紀をこえて力あるものにしている。同じ作品で彼は、何かに対する蔑みは、私たちの幸福を脅かす、とも述べている。「叡知や幸福といっても、それが別の何かを蔑むことで成り立つものなら常に用心すべきだ」。 何かを知らないと損をする、といつしか私たちは思い込むようになった。メーテルリンクによると多くの知識は幸福を約束しない。真の幸福は、知る、知らないというのとは別な領域で実現されるらしい。それは達成し、獲得するというより、発見する何ものかなのかもしれない。 知は、遠くの世界まで見えるようにしてくれる。人類は今、ほかの惑星の様子さえ知り始めている。いっぽう叡知は、私たちのなかにもう一つの宇宙があることを告げ知らせている。 p.45 本がうまく読めなくなるときがある。書いてあることは理解も記憶もできるのだが、深いところまで言葉が入ってこない。そんなおもいがぬぐえなくなる。つまり、言葉は認知できても深く意味を認識できなくなるのである。 そんなときは絵を見に行くことにしている。すると、何の効用なのか読書のための調律が整う。絵画の色彩や構図によって心が整えられていく感覚がある。 絵画の恩恵に気が付いたのは、四半世紀ほど前のことだった。当時、私はまったく本が読めなくなっていた。買うものといえば本しかないような男が、本を手にしなくなっていた。 はじめは多忙を理由にしていたが、気が付いてみるとかつて本を手にするだけで感じられていた、ある手応えも消え去っていた。読書好きの人には伝わるのではないかと思うが、ある人たちは目だけでなく、手で本を選ぶ。本を手にしたとき、その内容を読まずとも自分との関係を鋭敏に感じとる。 この本は、今の自分に必要な何かを宿している。あるいは今、読まなくてもよい、しかしこの本が必要になるときが必ず来る。そんなおもいが内心から湧き上がるのである。だが、こうした感触がまったく失われていたのである。そうした本との関係が断絶することは、ほとんど生きがいを見失うような出来事だった。 p.86 人生が私たちに提示するのは結論ではなく、問いである。人間は、それにどう応じるのかが問われている。問いを解答のように受容するのでなく、真の意味でそれとたたかい、生そのものを新たに創造できるか否かにかかっている。 試練にあるとき人は、出会った言葉を握りしめてよい。大切な人からもらったお守りをそうするように、言葉の護符と呼ぶべきものを身に強く引き寄せることがあってよいのである。 p.92 「運」には「はこぶ」という意味がある。真の「運」が働くとき人は、進むべき場所へと導かれてもいるのではないだろうか。
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