商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2024/04/18 |
JAN | 9784000616386 |
- 書籍
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再生 西鉄バスジャック事件からの編み直しの物語
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再生 西鉄バスジャック事件からの編み直しの物語
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2000年の西鉄バスハイジャック事件で重傷を負った被害者が、加害者である当時17歳の少年を理解しようとした記録。キーワードは不登校。筆者も娘の不登校を経験していることから、居場所がなかった少年が犯行に及んだのだと推測する。事件のその後の話の中で、不登校児童の居場所づくりの話も語ら...
2000年の西鉄バスハイジャック事件で重傷を負った被害者が、加害者である当時17歳の少年を理解しようとした記録。キーワードは不登校。筆者も娘の不登校を経験していることから、居場所がなかった少年が犯行に及んだのだと推測する。事件のその後の話の中で、不登校児童の居場所づくりの話も語られる。子どもをそのままで受け入れること。親の会で話を聴いてもらうことの大切さ。居場所を作ること。一つ一つは良い話なのだけれど、全体を通して読んだ時に居心地の悪さを感じた。冒頭、事件当時の描写で、犯人の少年に対して「気」を送ったりするスピリチュアルな面にとまどったためだが、それ以外にも、犯人に居場所があればこんなことにならなかったと推測し、その論調ですべて書かれていることも気になる。本当に居場所がなくて不登校だったのが原因だったのか、不登校児童すべてが犯罪予備軍ではなく、また、親や学校に原因を探しがちな点にも注意が必要と思う。子どもは純真で周囲の影響で変わるという主張は、時として母親を追い込むことになる。筆者の娘の不登校のエピソードで、父親の関与が書かれていないことも、私の居心地の悪さの原因かもしれない。読みやすく書かれているし、少年法改正への警鐘として意味はあると思う。
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20年前は自分に何事も起こっていなかったから、大切な人を殺されたら、「こんなにも大事な大切な人が犠牲になったのだから加害者に更正してもらわないと、犠牲になった人が生きた意味が、犠牲になった意味がない」と思っていた。 少したって、殺してやりたい人ができた。殺さないとは思っていても殺...
20年前は自分に何事も起こっていなかったから、大切な人を殺されたら、「こんなにも大事な大切な人が犠牲になったのだから加害者に更正してもらわないと、犠牲になった人が生きた意味が、犠牲になった意味がない」と思っていた。 少したって、殺してやりたい人ができた。殺さないとは思っていても殺してしまうかもしれないと思った。 今は多分殺さないだろうとかなり確信をもって言える。 この本にあるように、波打ち際を歩くように心は揺れる。考えることもあっちこっちと揺れる。 206ページの7行目の言葉が私は正しいと思いたい。
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被害者でありながら加害者に寄りそうことが 出来ている筆者は素晴らしいと思います。 一方、それは以前と同じような暮らしが出来 被害直後に、温かいサポートを受けられ 心の傷を癒してもらえたからでしょう。 被害の後遺症で心神喪失や半身不随 車椅子生活を余儀なくされていたら加害者に この...
被害者でありながら加害者に寄りそうことが 出来ている筆者は素晴らしいと思います。 一方、それは以前と同じような暮らしが出来 被害直後に、温かいサポートを受けられ 心の傷を癒してもらえたからでしょう。 被害の後遺症で心神喪失や半身不随 車椅子生活を余儀なくされていたら加害者に この話のような気持ちにはなれないでしょう。
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