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ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか? 進化の仕組みを基礎から学ぶ 光文社新書1307
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ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか? 進化の仕組みを基礎から学ぶ 光文社新書1307

河田雅圭(著者)

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ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか? 進化の仕組みを基礎から学ぶ 光文社新書1307

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2024/04/17
JAN 9784334102920

ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか?

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商品レビュー

3.3

5件のお客様レビュー

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2025/01/13

ダーウィンの進化論は、進化を説明する理論の基盤としては正しいものの、補足すべき点が多くあるとして、遺伝子と進化の関係を細かく説明した本である。以下、特に興味深かった論点の感想を記載する。 ◾️利己的な遺伝子: ドーキンスが提唱した「利己的な遺伝子」の考え方は、本書で否定されてい...

ダーウィンの進化論は、進化を説明する理論の基盤としては正しいものの、補足すべき点が多くあるとして、遺伝子と進化の関係を細かく説明した本である。以下、特に興味深かった論点の感想を記載する。 ◾️利己的な遺伝子: ドーキンスが提唱した「利己的な遺伝子」の考え方は、本書で否定されている。 ドーキンスは「自然選択の結果、自己複製しやすい遺伝子が増えるので、生物個体の性質も遺伝子の増殖に寄与する形に進化する」としている。 ドーキンスの主張は、遺伝子中心に生物を見ようというものなので、これは別に誤っていないと思う。本書が否定しているのは、ドーキンスの主張から派生した「遺伝子が主体的に自己複製を行なっている」というイメージだと考えるので、ここはドーキンスの主張の本質とイメージを分けて議論を展開して欲しかった。 ◾️多様性の意義: 多様性については、生物全体が生き残る上で有利に働いていると個人的には思っているが、必ずしもそうとは言えないと本書は主張している。 遺伝的多様性が高いことで適応進化が阻害される場合も少なくないと記載されており、生存率を上げるアレル(染色体上の同じ位置における塩基配列のバリエーション)を持つ個体の増加が、生存率に中立、またはネガティブに働くアレルを持つ個体によって阻害されるということが、多様性が必ずしも生物全体の存続に有利に働くとは言えない理由としてあげられている。 個人的にこれは疑問である。そもそも、環境変化が発生した際に、種の生存率を上げるアレルを持った個体が集団内にいる確率は、遺伝的な多様性と比例して高くなると思う。その後の多様性がある故の生存に適したアレルの拡大阻害要因は理解するが、そもそも多様性がなければ、環境に適応できるアレルを持った個体もいないので、長期的な視点では、多様性は生物全体の存続には有利に働くと言い切って良い気がする。 ◾️生物の目的: 個人的に凄く賢いと思っている人達からも「(人間としては別かもしれないが、)生物としてのミッションは次世代に遺伝子を繋ぐこと」という論を聞くことがある。その度、「それは違うだろう」と思っていたが、本書でそのことにより自信を持てた。 もちろん、生物の本能は、自己の遺伝子を次世代に残しやすいように出来ている。でもそれは、生物のミッションが遺伝子を残すためだからではなく、自然選択の結果、そういう本能を生物個体に付与する遺伝子が生き残りやすかっただけのことである。期初に会社にコミットするパフォーマンス目標のように、生物個体が種にコミットすべき目標など、当然ながらない。 自虐的に言う場合も含めて、子供を持っていないことを「生物としての役割を果たしていない」と言うとか、子供をつくれる年齢を超えたことを「生物としての役割を終えた」などと表現するのは、道義的だけでなく、事実としても完全に誤りだということは、広く認識されるべきである。 * * * 進化論は様々な主張の謎の理由付けとして使われがちなので、正確に理解することは大切だと改めて思った。

Posted by ブクログ

2024/12/19

難しい箇所が多い 話が通じるところもあれば、全然頭に入ってこず読み飛ばした個所もある ただ、読む必要がないかと言うと、入ってくることもあるのでそれなりには読む価値はある

Posted by ブクログ

2024/09/07

非常に勉強になったが、少々専門的で、まったく基礎知識がない人だと到底歯が立たないのではないか。膨大な参考文献、具体的な多数の事例が載っており、ガチの学者の書いた本。いわゆる「初学者向け」であり、「素人向け」ではまったくない。

Posted by ブクログ